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千切屋治兵衛の絽の染め帯の帯合わせ

第二千五百六回目は千切屋治兵衛の絽の染め帯の帯合わせです。

先日紹介した2点の千切屋治兵衛(藤岡さん)の絽の名古屋帯の帯合わせです。

友禅の名古屋帯は、染めの小紋にも紬にも使えます。昨日は失敗のない紬の方を試してみましたが、今日は染どうしを合わせてみます。絵画性の高い染物は模様どうしが干渉し合うことがありますから、失敗例も含めて試してみます。

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いちばん上の写真は、「萩と芒」の染め帯を野口の紗の着尺に合わせてみました。この野口の着尺は、紗で市松模様が織り出されていて、その市松パターンを利用して、四角い形の飛び柄が染められています。

キャンディーの包み紙のようなポップな雰囲気の模様で、「萩と芒」とは全く異質ですから干渉し合うこともないですね。

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写真2番目は、「萩と芒」の染め帯を野口の紗の着尺に合わせてみました。薔薇をテーマにした着尺で、草間彌生をイメージしたようなドットが個性的です。最初に紹介した時は、私は薔薇と分らないで、コメントで解明してくれたんですよね。これも絵の雰囲気が全く違うことで、干渉し合うことなく済んでいます。

着物と帯の合わせでは、雰囲気が違いすぎてダメなことも、同じすぎてダメなこともありますが、同じすぎて失敗することの方が多いように思います。

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写真3番目は、「月と風鈴」の染め帯を千切屋治兵衛の絽の着尺に合わせてみました。型疋田や細かい萩の模様を四角い裂取りにしたもので、色も無彩色ですから絵画性が低く、絵画的な帯に対しては鑑賞することなく、すんなり合います。

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写真4番目は、「月と風鈴」の染め帯を野口の絽の着尺に合わせてみました。夏の着物は、涼しげということが大事とされていますが、この着尺は、野口が得意な重厚な小袖模様を、そのまま絽の生地に染めたもので、涼しげという要素は無視されています。

たまにはこんな、世間と違う方向性を持った着物があっても良いですね。問題は着物も帯も、絵画性の高いものどうしの組み合わせになってしまったことです。

帯がすっきり柄で余白が多いのがせめてもの救いでしょうか。でもまあ、普通は西陣の夏の織帯を合わせた方が良いでしょうね。

以下はfc2だけの特典です。

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写真5番目は、「月と風鈴」の染め帯を絽の江戸小紋に合わせてみました。広瀬雄望さんのもので、波の千鳥というみんなに好かれるモチーフです。江戸小紋は帯合わせがいちばん楽な着物ですね。

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写真6番目は、「月と風鈴」の染め帯を野口の紗の着尺に合わせてみました。水をあらわす渦巻と金魚を洒脱なタッチで描いたもので、帯と同じ絵画的な着物とはいえ、まじめな帯の作風とはその雰囲気は正反対です。このような組み合わせは、雰囲気が違って良いといわれるのか、チグハグな感じでダメと言われるのか、悩むところですね。

このような着物であれば、幾何学模様か、西陣の織帯にすれば問題はないのですが。
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[ 2013/10/13 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

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