千切屋治兵衛の付下げ「小付けリング

三千百四回目の作品として、千切屋治兵衛の付下げ「小付けリング」を紹介します。実際に制作したのは、倉部さんです。

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いちばん上の写真は、前姿(マエミ+オクミ)です。リングをテーマにした作品で、金糸の刺繍だけで表現しています。倉部さんらしい繊細な作品で、細部を近接で見ると素晴らしいですが、コストとの兼ね合いで模様自体は小さいので、そばで見てくれないと素晴らしさに気が付いてもらえないですね。パーティーに着て行ったら、柄が見えない、と言われてしまうかもしれません。

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写真2番目は後姿です。

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写真3番目は、マエミのリングの近接です。

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写真4番目は、2014年1月1日と1月2日に紹介した一の橋の付下げ「金彩リング宝飾」の前姿です。やはり倉部さんの作品ですが、こちらは刺繍と金彩を併用しています。刺繍だけの純粋な作品と、金彩を併用して面積を水増しした作品の違いですが、メーカーが提示する参考上代は同じぐらいですね。

最初の草稿の段階では同じだったかもしれませんね。刺繍という技法の純粋性と見た目のありがたみとどちらを取るかという問題だと思います。刺繍だけで面積が広ければなお良いですが、それでは高くなりすぎてしまいますから。それぞれ違うメーカーの商品として発売されたわけで、悉皆屋のシステムがあって、下職を多用する京友禅ならではの現象だと思います。

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写真4番目は、一の橋の付下げ「金彩リング宝飾」の近接です。
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[ 2015/06/05 ] 繍箔 | TB(0) | CM(0)

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