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花也の単衣から夏の染め帯

三千九十八回目の作品として、花也の単衣から夏の染め帯を紹介します。

単衣用とも夏用とも思える生地を使った、友禅の帯です。花也がオリジナルの生地として織らせているもので、ロットが30本だそうです。花也が自分の意思と自分の資金でやっていることですから、花也が単衣用だと言えば単衣用、夏用だと言えば夏用で、他人が決めつけることではないでしょう。

平織に横段状に2種類の紋織が混ざっています。1つは紗のような組織(模紗織というべきか)で、もう1つは花織の感じです。こんな織物を作家モノの手織りとして見たことがあります。作家の作品として買えば数十万円ですが、生地屋さんが織機で織って商品化すれば、普通の白生地の値段になってしまいます。

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いちばん上の写真はお太鼓です。横段に変わり織が入った生地を利用して、横段のパターンで友禅の模様を入れたものです。生地と染めを連携させているわけです。

辛子色地に焦げ茶色の山型の取り方を描き、その取り方に全然収まらない草花を描いています。模様が収まってこその取り方ですが、これは模様が収まらないパターンで、伸び伸びした雰囲気になりますね。模様と取り方の関係は、律義に収めるパターンと、収めないパターン、その中間に植物の穂先だけが取り方からはみ出すパターン、植物文は取り方の中にあって、鳥や蝶だけが取り方から飛び出していくパターンなどがありますね。

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写真2番目は腹文です。描かれた植物文は、萩、蔦、女郎花、撫子で、お太鼓と同じですが、こちらは取り方がありますね。

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写真3番目は近接です。地色と取り方の色は個性的ですが、模様自体は白揚げです。模様の色も個性があったら野暮でしょうね。

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写真4番目はもっと近接です。生地のパターンも少しわかりますね。明日は拡大もお見せします。
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[ 2015/05/30 ] 友禅 | TB(0) | CM(0)

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