現在制作中の作品

三千九十回目は、現在制作中の作品の紹介です。

先日紹介した孔雀の付下げの次回作として制作している付下げです。孔雀と同じく制作は一の橋、実際の制作は倉部さんです。倉部さんの作品の商品としての欠点は、製造コストが高すぎることから、売れ筋の価格ゾーンで作ろうとすると模様面積が小さくなってしまい、パーティー会場では柄が見えない着物になってしまうことです。

その対策としては、茶室のような小さいスペース専用の着物にするか、金に糸目を付けず模様をたくさん付けることですね。それ以外の現実的な対策としては、箔と刺繍で構成する作品のうち、箔の割合を増やして刺繍の割合を減らすということ、ぼかしをつかって模様面積を水増しすることです。

今回は、コストを増やさず模様面積を増やす方法として、虫めがねで見るように単純に模様を大きくしてみようと思っています。間が抜けたデザインになる可能性もありますね。この作品の制作を通じ、どのくらいまで可能なのか試してみようと思っています。

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いちばん上の写真は、前姿の模様の下絵(部分)です。下絵としては最終稿である実物大下絵です。

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写真2番目は同じ模様を生地に下描きしたものです。友禅では、白生地に青花で下絵を描きますが、刺繍と箔の作品ではまず地染めをし金描きで下絵を描きます。

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写真3番目も下絵(部分)です。実物大下絵を描いているのは一の橋が契約している下絵師ですが、絵が縮こまっていなくてやっぱり本業の画家なんだなあと思います。

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写真4番目は同じ模様を生地に下描きしたものです。

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写真5番目は元になった正倉院御物の螺鈿です。
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[ 2015/05/22 ] 繍箔 | TB(0) | CM(0)

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