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藤井絞の紋紗の雪花絞の着尺の帯合わせ

三千八十八回目は、藤井絞の紋紗の雪花絞の着尺の帯合わせです。

正絹の紋紗の生地はフォーマルな雰囲気ですが、雪花絞は浴衣のイメージでカジュアルな雰囲気があります。こういう着物を批評するときに、両方の性格を持っているから使い道が広いと言う人もいるし、どちらに対しても中途半端だから使い道が無いと言う人もいます。

こういう着物に遭遇した時に、フォーマルかカジュアルか悩むのは凡人、どちらでもなるのだから自分に選ぶチャンスが与えられた、と考えるのはビジネスで成功する人ですね。中度半端でどちらにも使えないと思う人は、家に籠っていればいいです。

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いちばん上の写真は、千切屋治兵衛の絽塩瀬地の名古屋帯「斜取波模様」を合わせてみました。実際に制作したのは藤岡さんです。力強い意匠ですが、じつは繊細な糊糸目で輪郭を取っています。こういう帯は単体で鑑賞すると絵画的な面白味はないですが、着物に合わせると帯として素晴らしく機能しますね。

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写真2番目は、野口の立て絽の名古屋帯「朝顔」を合わせてみました。着物と帯がほぼ同色濃淡になるような帯合わせをしてみました。夏物ですから、涼しい風になれるような色合わせを狙っています。

帯地は、かなり隙間の多い絽の生地でとても涼しげなのですが、隙間の多い生地は隙間部分は染めることはできないので、ちゃんと染めたつもりでも離れて見ると色がぼけてしまうという欠点があります。この帯のばあい、それを計算してかなりきつい色で朝顔を描いています。離れて見るとちょうど良くなるんですね。

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写真3番目は、藤井絞の玉紬地の名古屋帯「辻が花写し、流れに鶺鴒」を合わせてみました。現在は裂として部分的に伝わっている辻が花の名品のほぼ写しです。絞りというより、ほとんど描き絵ですね。友禅は糊ですから失敗したら流せますが、墨描きは消せないので一発勝負の技法です(消せるような素材で描いてあったら洗濯できないですものね)。

墨描きの帯に遭遇したらよく見てください。けっこう下手なのが流通しています。辻が花の人気作家というのは、じつは単純な絞りしかできない人もいますし、空絞りをしている人もいますが、でも例外なく墨描きは上手いものです。

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写真4番目は、千切屋治兵衛のパイナップル地の名古屋帯「椿模様」を合わせてみました。一見、型絵染に見えますが、じつは手描きです。友禅というより筒描きの雰囲気で、友禅に比べるとカジュアルな扱いですね。

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写真5番目は、野口の麻の名古屋帯を合わせてみました。紋紗ながらカジュアルな着こなしを考えてみました。本来の木綿の浴衣の雪花絞でも使えそうな麻の帯です。この帯については後日紹介します。
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[ 2015/05/20 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

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