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野口の夏の着尺の帯合わせ

三千七十四回目は、野口の夏の着尺の帯合わせです。

今日は、染の名古屋帯を合わせてみます。昨日は、西陣の帯を合わせてフォーマル方向の演出をしましたから、今日はその反対ということで、カジュアル方向か、といいたいところですが、実際にはモチーフの選び方などでカジュアルとは言えない雰囲気にもなります。まあ、おおざっぱにフォーマルまたはカジュアルの「方向」という程度の区分けです。

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いちばん上の写真は、花也の友禅染の名古屋帯「千鳥に波の丸」を合わせてみました。単衣に向いた玉紬の生地と盛夏に向いた紗の生地が、交互に縞状になった花也オリジナルの生地です。単衣用としても夏用としても広く解釈してよいという便利な生地だと思います。

水色に対して黒というくっきりした帯合わせです。また着物の格子柄の四角に対して、波の丸い模様を合わせたところや、3重の格子というガチっとした建築のような構造の着物の柄に対し、飛ぶ千鳥という動きのある柄を合わせたところも対照的です。色も形も雰囲気も反対物だらけの対照尽しともいうべき帯合わせです。

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写真2番目は、花也の友禅染の名古屋帯「楕円取り柳に笹」を合わせてみました。生地は絽縮緬を使っています。絽縮緬は、普通の絽よりも前後に着用期間が長くてよいとされています。その代わり、盛夏の2週間ぐらいは避けるべきともいいますが、それは無視している人が多いです。

呉服業界の立場としては、着物の着用期間のルールを細かく言うと、着る人がいなくなってしまうので、なるべきゆるく解釈すべきということになっています。ですから盛夏も着ている人がいれば、それもOKにしようということになっています。

花の丸や鳥の丸に飽きた人のための楕円取りです。柳の模様が、本来の防染をした友禅の部分と線描きの部分とで、市松模様の配置になっています。一見、着物の市松模様が透けているのかと錯覚してしまいますが、だまし絵的な効果を狙った帯合わせです。

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写真3番目は、千切屋治兵衛の名古屋帯「豌豆」を合わせてみました。絽の生地を使っています。西陣の高価な袋帯は一生モノですが、染めの名古屋帯というのは季節ごとに取り換えるべきものとされています(お洒落の世界では)。その典型のような帯ですね。上の2つの帯に比べるとカジュアル感があります。

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写真4番目は、千切屋治兵衛の名古屋帯「七夕」を合わせてみました。七夕を7月7日と考えれば、7月7日を最終日と考えて着用する絽の帯ということになりますから、理論上、1週間しか使えません。しかし、旧暦で七夕を考えれば8月までいいことになりますね。実際に着用する人は、自分が有利な方に解釈すればいいと思います。
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[ 2015/05/06 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

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