3羽の雀以外の近接

三千六十七回目は、3羽の雀以外の近接です。

菊に花や笹の葉も魅力的なので、近接で撮ってみました。

この作品は、元々昔大羊居が制作した、雀と雪持ちの笹と菊が描かれた留袖でした。それをこのブログを読んでくれている方から頂いた古い図録で探し、模様を減らすと共に袖に笹を追加して付下げにしたものです。

その際に、季節限定になるのを避けるために雪持ちはやめました。雪というのは白く染める、あるいは白く染め残すわけですが、自分がもし絵具で雪を描くとして、白い絵具で塗るだけで雪に見えるのか、砂糖や塩と描き分けることができるのか悩んでしまいますよね。大羊居の元作品は、ちゃんと日本の湿潤な雪に見えていたので、それを捨ててしまうのはとても惜しかったのですが、商品性を重視させてもらいました。

菊の花については、無い方が四季に関わらず着られていいと思ったのですが、プレバトという番組で、順位をつける講師が根締めについて語っていたのを思い出し、生け花に敬意を表して残しました。

IMG_4872.jpg
いちばん上の写真は、オクミにある菊の近接です。

IMG_4883.jpg
写真2番目は、後姿にある菊の近接です。

IMG_4871.jpg
写真3番目は、オクミとマエミの縫い目辺りにある笹の葉の近接です。この作品の魅力は、雀のかわいらしさとともに、江戸っぽいすっきり感ですね。東京友禅である大羊居だからこそと思いますが、そのすっきり感の源泉は、この笹の表現から来ているのでしょう。

笹の葉に、青とか自然に無い色を使うのは、江戸時代の友禅小袖にも多用されているので、友禅の伝統的表現ともいうべきものでしょう。
スポンサーサイト
[ 2015/04/29 ] 友禅 | TB(0) | CM(0)

コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://shirokiyagofukuten.blog.fc2.com/tb.php/632-59958c56