野口の加工着尺

第三千六十回目の作品は野口の加工着尺です。

淡い色の格子の着尺です。使われている色は5色で爽やかな印象ですね。技法的には、しけ染のようにも見えますが、反物の端から端まで揺らぎなく染められていますし、ハンドペイント感もないので、やはり型(シルクスクリーン)なのでしょう。型継ぎがあるかと思いましたが、全く分かりません。こういう着物はセンスが全てですが、技法を考えると意外と不思議だったりします。

全体はごく淡いクリーク色で引き染されていて、その上から染められています。複数の色が重なると、それぞれの明度が加算されるので色は暗くなりますし、配色によっては濁ることもあります。なるべく暗くしない、そして絶対に濁らせない配色で染める、というのがこの作品のメインテーマだと思います。

色はとても淡くて物足りないぐらいですが、そうでないと格子が交わって色が重なったときに色が濁ってしまうんですね。非常に上手く計算されていると思います。

IMG_3722.jpg
いちばん鵺の写真は、反物の幅を写真の幅として撮ったものです。

IMG_3728.jpg
写真2番目は近接です。

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