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花也の付下げ「流水に丸紋」の帯合わせ

第三千四十九回目は、花也の付下げ「流水に丸紋」の帯合わせです。

今回の付下げは、丸紋、四季花、流水と、みんなに嫌われないものばかり集めた作品ですから、帯合わせも楽だと思われます。しかし、雪輪、花の丸など丸紋系の帯だけは避けるべきでしょう。また流水模様も避けた方が良いですね。

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いちばん上の写真は、北尾の袋帯「錦繍本願寺道長文」を合わせてみました。北尾というのは西陣の証紙番号7という老舗です。6が加納(加納幸の本家らしい)であることは知られていますが、1~5はまだ見たことが無いので廃業しているのかもしれません。

地が綴組織で模様が西陣らしく絵緯糸で表現してあるので、模様部分だけ裏に渡り糸があります。色の組み合わせが、グレーや茶色をメインにしていて、都会のお金持ちのおしゃれなお婆さんみたいな感じですね。今は若い人がこういう配色を好むのではないかと思います。

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写真2番目は、織悦の袋帯「織悦錦料紙文山川能宣集」を合わせてみました。作品のテーマについて、道長取りだなあと思う以外、現物を見ただけでは私にはわかりませんが、タイトルが親切なのでヒントになりますね。

「能宣集」というのは、36歌仙の1人大中臣能宣の家集です。私が知っている能宣の歌は、百人一首にある「みかきもり衛士のたく火の夜は燃え昼は消えつつ物をこそ思へ」だけですが。「料紙」は和歌などかな文字を使った作品を書くために装飾をした紙です。料紙文は、その装飾文様の意味でしょう。能宣集にある歌が書かれた料紙の模様ということでしょうね。

上の帯合わせとは同じ道長取りですが、色の対象年齢が違いますね。私は年齢で分けず趣味で分けていいと思います。

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写真3番目は、織悦の袋帯「楽園」を合わせてみました。更紗模様の1つです。かわいいお馬さんがいますが、色が抑えてあるので、ファンシーショップで売っているような安っぽさはありません。こういうのが似合うお婆さんってかっこいいですよね。でも実際に買いたがるのは若い人かな。

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写真4番目は龍村の袋帯「有朋文」を合わせてみました。2番目の織悦の帯は、どこのものともわからない道長取り文様ですが、タイトルがヒントになって、ほぼ見当がつくというものでした。しかしこの龍村の帯は、鳥獣戯画とすぐわかるのに、タイトルでかえって分からなくなる例ですね。

「有朋文」は、蛙とうさぎが友達で、仲良く遊んでいるという意味でしょう。龍村にはタイトルを付ける名人がいるのでしょう。
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[ 2015/04/11 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

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