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千切屋治兵衛の付下げの帯合わせ

第二千五百回目は千切屋治兵衛の付下げの帯合わせです。

昨日紹介した千切屋治兵衛(中井亮)の付下げの帯合わせを試してみます。霞がテーマということで、遠山の帯を合わせて成仏させることもできますが、今日はまだ無理に悟りに至ろうとはせず、少し迷ってみたいです。

このような暈しだけの着物は、どんな帯でも合う万能な着物であるべきです。この中井さんの付下げは、個性があって芸術的な鑑賞の仕方もできますが、やはりいろんな帯と合わせて、いろんな場で着られる着物でもあるんですね。

なぜこの着物が、強い個性があるとともに、便利な着物でもありうるのか、それは、暈しの色が青と茶色という特殊なものだからだと思います。意匠についてはなんにでも使える暈しで、色についてはが個性がある配色という、すんなりいかない組み合わせになっているからなんですね。

そのような着物の特殊な性質を考慮して、他で使いにくい帯を集めて帯合わせをしてみます。

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いちばん上の写真は、洛風林の袋帯「昇魚」を合わせてみました。「昇魚」とは、鯉が滝を登って龍になるという意味ですが、すでに周りは霞ということで、龍になる直前みたいですね。あるいは実力不足のうちに上りすぎちゃったんでしょうか。

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写真2番目は、龍村の袋帯「西域舞踊錦」を合わせてみました。着物の個性に負けない個性という趣旨で合わせてみました。帯の個性を着物がしっかり受け止められていると思います。

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写真3番目は、龍村の名古屋帯「アンデスの神」を合わせてみました。アンデス文明と言われるものは、インカ文明に限らず、それ以前にシカンだのモチェだのチャビンだの続いてきて、包括してプレインカ文明でといわれますが、そのうちのどれかに由来するものです。

この帯合わせは、上の帯合わせと同じパターンです。龍村というのは品が良いだけのものではないし、古典を再現するだけのものではない、ということがわかりますね。

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写真4番目は、捨松の袋帯を合わせてみました。桃は、中国の西王母の信仰の結び付くもので、長寿の象徴です。黒地ですが、緯糸が引き箔になっているため、真っ黒ではなく、着物が合わせやすい穏やかな色になっています。

以下は、fc2だけの特典です。

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写真5番目は、太西勇の正倉院蝋染屏風に取材した袋帯を合わせてみました。絵の具で茶と青を混ぜれば紫になりそうですが、それを意識して紫の帯を合わせてみました。色の関連の作り方で、こういう方法ももありますね。
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[ 2013/10/06 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

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