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野口の着尺の帯合わせ

第三千三十回目は、野口の着尺の帯合わせです。

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いちばん上の写真は、龍村の名古屋帯「アンデスの神」を合わせてみました。国籍不明の着物の模様に対し、エキゾチックなテーマの帯を合わせてみました。アンデスと言えばインカと思ってしまいますが、その発掘品や図像の多くはプレインカのものです。チャンカイとかチャビンとかそれぞれ時代区分もあるのですが、文字が無いし発掘も途上で新しい事実が次々に出てくるので、プレインカとひとまとめに言うことが多いんですね。

これは土器の模様ではないかと思いますが、個性のあるモチーフながら長方形の取り方に閉じ込められているので、すっきりしつつ伸びやかな曲線模様とは何もかも反対で、合わせものとしては相性がいいように思います。

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写真2番目は、龍村の名古屋帯「バルト海遊文」を合わせてみました。これもエキゾチックテーマで、バイキングですね。略奪や殺戮を業とするバイキングが帯の模様になるのは疑問ですが、そこは意匠のテクニックで、バイキングたちに楽器を持たせているんですね。

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写真3番目は、龍村の名古屋帯「芳彩」を合わせてみました。着物のすっきりした抽象的な模様に対し、帯で花を加えてみました。ただの花ではなく花鳥の組み合わせになっていますが、同じモチーフが繰り返し並んで横段模様になっています。

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写真4番目は、龍村の袋帯「印度耀花文」を合わせてみました。これも上と同じく、着物の抽象模様に対し、帯で花を加えていますが、同じモチーフが繰り返し並ぶ横段模様です。伸び伸びした曲線模様である着物に対しては、直線である横段という発想で合わせています。

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写真5番目は、龍村の袋帯「甲比丹縞格子」を合わせてみました。近世に東インド会社経由で輸入されたインドの裂には、木綿の縞である唐桟と、マハラジャしか持てないような金糸を使ったモールとがあります。これはモールを模したものです。

日本の金糸は、金箔を和紙に貼り、それを裁断して芯糸に巻き付けて金糸にしますが、インドの金モールは、金の薄板を芯糸に巻き付けるということなので、金の使用量がすごく多いのではないかと思います。私は現物を持っていないので実際に観察する機会が無いんですけどね。
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[ 2015/03/22 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

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