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野口の更紗の着尺の帯合わせ

第三千十三回目は、野口の更紗の着尺の帯合わせです。

今日は、龍村の名古屋帯で合わせてみます。龍村の名古屋帯は、日本の古典に取材したものも外国のモチーフに取材したものもあります。今日はエキゾチックなものを集めてみました。

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いちばん上の写真は、水色の更紗に「バルト海遊文」を合わせてみました。西洋のモチーフですが、「エキゾチック」というテーマでまとめてみました。

最近ヒストリーチャンネルが初めて独自制作したという「ヴァイキング」というドラマを見ているのですが、略奪遠征だけでなく部族内部でも毎回ひどい殺戮で、ヒストリーチャンネルらしく内容は濃いのですが気が滅入るという状態です。

そんなものが着物や帯の模様になるのか、と思いますが、この人たちは竜頭の付いたヴァイキング船に乗っていながら、みんな楽器を持っているのです。こういうのが着物の意匠を選ぶときのテクニックですね。楽器を持っているので、殺生にはかかわっていないということです。

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写真2番目は、黄緑の更紗に「オアハカの鳥」を合わせてみました。オアハカは世界遺産です。独特の派手な色ですが、これがこの土地の民族色のようで、旅行した人のブログを見ると現地のお土産屋さんで売っている民芸品がみんなこんな色をしています。

更紗模様に対し鳥の組み合わせで、両方合わせて日本流に言えば「花鳥」ですね。着物の更紗の連続する曲線模様に対し、帯の非連続で整列している模様という組み合わせも良いと思います。

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写真3番目は、グレーの更紗に「木画狩猟錦」を合わせてみました。元絵は正倉院御物で、木画とは違う木を嵌め込んだ象嵌です。このテーマは日本人に愛され「韃靼人狩猟文」として近世まで繰り返し描かれました。韃靼とインド原産の更紗では南北が逆ですが、エキゾチックでまとめています。

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写真4番目は、水色の更紗に「スウェーデンの鳥」を合わせてみました。スウェーデン刺繍の作品に取材したものです。刺繍作品としてすでにあるものを同じ染織技法の織で再現しているわけですね。

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写真5番目は、グレーの更紗に「豊穣文」を合わせてみました。元絵は王家の谷にある墳墓の1つの壁画だと思います。収穫というテーマは、今まで努力してきたことが報われるということで縁起が良いですが、秋の季節限定とも見られてしまいがちですね。

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写真6番目は、黄緑の更紗に「双鳥繍紋」を合わせてみました。着物の更紗と同じ曲線の草花模様なので、ちょっとリスキーですが、鳥がメインなので「花鳥」をつくったつもりです。この帯の図案を考えるうえで重要なのは「繍紋」という言葉です。元絵が刺繍ということなんですね、刺繍というのは個人が自分の意思でできるものなので、織に比べて図案が自由なのです。この帯はもちろん織ですが、元々織物として描かれた図案より自由なはずです。
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[ 2015/03/05 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

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