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花也の染め帯の帯合わせ

第二千九百八十九回目は、花也の染め帯の帯合わせです。

この帯は、帯合わせしやすい帯なのでしょうか、それとも相手の着物を選ぶ帯なのでしょうか。単色で余白があって、模様の意味が不明で季節が無いわけですから、帯合わせはしやすそうです。しかしその一方で、洗練されすぎてどんな着物を合わせても異物に見えて排除しそうでもあります。

今日はまず、もっとも確実な帯合わせとして、同系色でこの帯の負けないぐらい洗練された着物を合わせてみます。同系色といえば青色ですから、すなわち藍色ですね。洗練といえば、なんといっても青戸柚美江さんですね。今日は青戸さんだけ4点と合わせてみます。大変お気楽な帯合わせです。

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いちばん上の写真は、「星座」に合わせてみました。絣の基本である十字絣を並べたものですが、大小2種類あって、小さい方は真っ白、大きい方は薄い水色になっています。絣糸を作る際、十字模様にしたい部分を防染して複数回、藍に浸けるわけですが、最後まで防染を解かない部分は真っ白、最後の一回ぐらい解くのが水色になるのでしょうね。

微妙な色と大きさの違いがリズムを生んで、それが単なる十字絣ではなく、「星座」になっているのでしょう。

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写真2番目は、「瞬」に合わせてみました。おそらく「またたき」と読んで、星のまたたきのことでしょう。上と同じく宇宙に関するテーマで、伝統工芸としては意外ですが、山陰の夜空は人をそんな気にさせるのでしょうか。

絣を星に見立てれば、濃い藍の地色は夜空に見えます。青戸さんの藍の色は濃くても透明感があります。おそらく夾雑物が少ないからで、藍染が上手いということなのでしょう。

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写真3番目は、「豆腐つなぎ」に合わせてみました。宇宙という壮大なテーマから一転、わけのわからないタイトルになりました。絣は白と紺のきりっとした関係ではなく、水色と紺の馴染んだ関係になっています。

色がきりっとしないのと連動するように、形もきりっとしません。四角い形が崩れがちなんですね。絣を自在に操ってそういう形を演出しているわけですが、それが「豆腐」の意味なのでしょう。

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写真4番目は、「雪おこしピカッと落ちて霰かな」に合わせてみました。「雪おこし」というのは、日本海側の現象で、雪の季節の前に雷が鳴るらしいです。経験のない者にとっては、凄まじい光景を思い浮かべてしまいますが、住んでいる人たちには普通らしいです。作品としては、神罰で雷に撃たれるようなすごい意匠です。
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[ 2015/02/09 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

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