2017 07123456789101112131415161718192021222324252627282930312017 09

千切屋治兵衛の着尺の帯合わせ

第二千四百九十二回目は千切屋治兵衛の着尺の帯合わせです。

昨日の光悦垣の着尺に対する帯合わせです。一方のテーマが垣根であれば、意味的に合わせる相手は、もう草花に決まっています。おばさんにとっては、もはや気恥ずかしいようなお花満開の帯でも、垣根を描いた着物と合わせることで、気持ちよく着られるようになると思います。なぜ着られるようになるのかと考えてみれば、花と垣根は、鳥と鳥籠のようなもので、勢いにストップをかける組み合わせだからでしょう

琳派の意匠でも、花と垣を合わせたものが多くありますが、それを着物と帯に分けて試してみるということになりますね。

IMG_5351.jpg
いちばん上の写真は、橋村重彦さんの糊糸目の友禅の名古屋帯を合わせてみました。琳派風に四季の花を描いた作品で、テーマにひねりがないだけに、橋村さんが絵が上手いのが良く分かる作品です。ただ、テーマにひねりがない→素直すぎるということで、人生の屈折を経験した人には絵空事に感じるかも。垣根という制約を加えることで、意匠が現実味を帯びるかもしれません。

IMG_5353.jpg
写真2番目は、中町博志の菊の名古屋帯を合わせてみました。黒地に黄色というモダンなグラフィックデザインのような配色で、加賀友禅に革新をもたらしたと言われるこの作家らしい作品です。突き抜け感のある菊に対し、この程度の垣根では無力にも思いますが…。

IMG_5354.jpg
写真3番目は、野口の御所解模様の花の部分をテーマにした帯を合わせてみました。上の2パターンの帯合わせは、いずれも花は写生的なものを選んでいますが、ここでは小袖の意匠に取材したものを選んでいます。

IMG_5360.jpg
写真4番目は、千切屋治兵衛の友禅の名古屋帯を合わせてみました。制作したのは藤岡さんで、技法は糊糸目、テーマは山帰来(サルトリイバラ)です。ここでは、「華やかな花とそれを制約する垣根」という組み合わせではなく、晩秋の実と垣根で、侘びた心情を表現する組み合わせをつくってみました。見た人がしみじみすれば成功です。

ここからはfc2だけの特典です。

IMG_5358.jpg
写真5番目は、花也のダンマル描き+彩色+金彩の帯を合わせてみました。テーマは苧環です。秋の侘しさの演出をさらにおしすすめてみました。これより先は、ただの地味ですね。

IMG_5356.jpg
写真6番目は、野口の筒描きの帯を合わせてみました。野口さんが応援する女性作家の1人です。防染のための糸目の輪郭線が太く素朴で、友禅というよりも筒描きの雰囲気です。
スポンサーサイト
[ 2013/09/28 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://shirokiyagofukuten.blog.fc2.com/tb.php/53-353d87ec