龍村の袋帯「秋景」

第二千九百五十七回目は、龍村の袋帯「秋景」を紹介します。

秋の情緒をテーマにした袋帯です。かつて初代龍村平蔵の下絵担当としては菅楯彦が知られていましたが、この作品も日本画家の下絵によるような雰囲気です。近景に秋草、遠景に月に雁ですから、掛け軸からそのまま取ったようですね。

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いちばん上の写真はお太鼓です。

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写真2番目は裏太鼓です。身に着けてしまうと見えない部分です。月が外されています。

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写真3番目は腹文です。体の前にある模様は秋草はなく雁の列だけですが、帯の意匠としてはそのことがとても重要です。草花模様の帯の欠点は、着物というものは元来草花模様が多いために、模様どうしが重なってしまうことです。草花模様の着物はマエミとオクミにいちばん草花の模様が多いので、腹文に草花模様を避ければ模様が重ならないのです。

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写真4番目は内容表示です。指定外繊維(紙)が0%ですから、本金糸は使われていません。紬を買うときに手織・手紡ぎ・草木染を求めるユーザーは、西陣の帯には本金糸を求めますから、そこは残念なところ。そこのところはどうなっているの? というのが明日のテーマ。
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[ 2015/01/08 ] 西陣・綴 | TB(0) | CM(0)

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