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おび弘の袋帯の帯合わせ

第二千九百四十回目は、おび弘の袋帯の帯合わせです。

昨日は大羊居の訪問着と合わせてみましたが、今日は中井淳夫の訪問着と合わせてみます。昨日の東京の個性に対して今日は京都の個性です。この帯は、大羊居に続いて中井もあっさり攻略してしまいました。

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いちばん上の写真は、「平家波に色紙」を合わせてみました。波はダンマル描きで、その上から金泥で描かれています。蝋独特の半防染効果から濃淡表現にすぐれ写生風に向くダンマル描きと、装飾性に優れフォーマル感の強い金とは、一見合わなさそうですが、実際に見るととても自然です。

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写真2番目は、「孔雀」を合わせてみました。孔雀の羽根は糸目のない表現なので、白い輪郭線が無く、濃い地色と馴染んでいます。一方、孔雀の羽根の目のような部分だけは金彩と金糸の刺繍も使われて輝く表現になっています。そのため離れて見ると、輝く宝石が散らばっているように見えます。そのような視覚効果を狙って作ったんでしょうね。

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写真3番目は、「四季花文」を合わせてみました。四角い取り方で、梅の蕾~梅の花~桜~椿~菖蒲までの春の花を友禅で描いています。一方、取り方の外の空間には秋の花である女郎花がダンマルで描かれています。春は色は多彩で輪郭のはっきりした糸目友禅であるのに対し、秋は防染で染め残された白だけですから、表現は対照的です。

結局、春の着物なんでしょうか、四季の着物なんでしょうか。表面的には、嫁入り道具として揃える着物にふさわしいような、みんなに愛される着物でありながら、じつは中井さんのたくらみが隠されているようです。

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写真4番目は、「松竹梅文」を合わせてみました。松竹梅という着物の模様としてはありふれたテーマですが、それぞれの表現が変わっています。松は松ぼっくりと松葉ですが、松ぼっくりがイラストのようでかわいいし、竹は竹の花(何十年に一回しか咲かないんですよね)、梅は色紙を梅の花の形に切り抜いているということで、ホンモノの梅でさえないのです。
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[ 2014/12/22 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

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