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一の橋の付け下げ「松皮菱慶長」の続き

第二千九百十七回目は、一の橋の付け下げ「松皮菱慶長」の続きです。


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いちばん上の写真は、重要文化財である「染分桜花に松鶴文小袖」です。慶長小袖ですから全体に模様があり、現代の付下げとは雰囲気が大きく異なります。一見してどこが同じかわかりにくいので、近接してみます。

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写真2番目は、特徴的な松皮菱の形の染分けに摺箔を重ねた部分の近接です。桜や鶴は省略され、松は残されています。扇子が加えられていますが、扇子の型疋田の表現は、本歌の桜の疋田が引き継がれたものと思われます。今回の作品の松川菱の紫色は唐突ですが、この本歌の松皮菱の色も退色前は紫だったのかもしれませんね。

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写真3番目は、捨松の袋帯を合わせたものです。「帯屋捨松」のロゴのない、手織りバージョンです。今な中国製ですが、これは昔のものなので日本製だと思います。立沸文に椿、梅、菊などの四季花を合わせたもので、着物の本歌とほぼ同じ江戸初期の能衣装を帯にしたものです。本歌の時代を意識して合わせてみました。

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写真4番目は、かのう幸の袋帯を合わせたものです。江戸初期の胴服の意匠を帯にしたものです。本歌は胴の部分に大きな雪持ち笹があり、袖で柄が変わるという大胆意匠です。松は帯にするにあたり付け加えられたものですが、着物にも同じ松があるのは偶然です。これも本歌の時代を意識した帯合わせです。
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[ 2014/11/28 ] 繍箔 | TB(0) | CM(0)

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