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千切屋治兵衛の着尺


第二千四百八十四回目の作品として、千切屋治兵衛の着尺を紹介します。実際に制作したのは大和(だいわ)さんです。

みんなに愛される雪輪がテーマです。呉服屋をやっていますと、花が嫌い、鳥が嫌い、人間が嫌い、建物が嫌い、といろいろな人が来ます。もちろん着物の柄の話で、人間というのは人物文、建物というのは楼閣文様です。いきなり「人間が嫌い」と言われたら、それは客ではなく患者になってしまいます。

しかしながら、雪輪を嫌い、という人だけは会ったことが有りません。これ以上シンプルにしたら、ただの丸になってしまうというぐらいシンプルでありながら、雪のデザインだと言われれば、なるほどと思えますね。誰が考えたのでしょうか、完全に日本オリジナルなのか、それとも外国にもあるのでしょうか。

というわけで、今回は安心して仕入れることのできる雪輪の着尺を仕入れてみました。

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いちばん上の写真は反物の幅を写真の幅として撮ったものです

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写真2番目は近接です

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写真3番目はもっと近接です

飛び柄というには、模様どうしが近接していますので、総柄ということになるのでしょうか。しばらく眺めていると、飛び柄か総柄かというよりも、実際に降ってくる雪と同じような間隔で雪輪が落ちてくる気がします。たった1つのモチーフながら、見ていて飽きないのは、降雪を眺めている時のようなリズム感があるからですね。そのリズム感を演出することこそが、このばあいの意匠家の仕事でしょう。

赤い雪輪というのは少し意外です。赤い輪郭だけの雪輪と、白い雪輪はそれぞれ何をあらわしているのでしょうか。両者の重なりを見ると、赤い雪輪が白い雪輪の上に来ている場合も、その反対もあるので、赤い雪輪が近景、白い雪輪が遠景というわけではないようです。あくまで意匠ということでしょうか。

赤い雪では、226事件か修羅雪姫ですよね、なんて言ったら売れないですが。




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