菱一のオリジナル結城紬

第二千八百七十九回目の作品として、菱一のオリジナル結城紬を紹介します。


菱一の注文により、結城紬の産地問屋(現地では伝統的に「縞屋」というんですね。)の1つである小倉さんが菱一オリジナルとして制作したものです。少し昔の問屋は、産地に注文して自分の会社のオリジナル商品を創っていました。「別織」「別染」「別誂」などと表示されているものですね。

しかし、現在ではそんな甲斐性のある問屋は少なく、たいていは産地がつくったものを仕入れるだけです。自社のオリジナルを創る場合は、最低ロット数があって、それを売りこなす自信が無ければできませんが、産地がすでにつくったものを仕入れるだけならば、気に入ったものだけを買うことができますから。菱一は自分でリスクを取る数少ない問屋なのです。

はなはだしい場合は、産地から仕入れず、展示会に合わせて借りるだけの問屋もあります。そんな問屋は世の中に必要ないですね。小売店でもユーザーでも何時間か新幹線に乗ればどんな産地でも行かれるのですから。

今日紹介するのは、かつての重要無形文化財の要件を満たすものではありません。でも白茶の無地で、誰でも着やすい、帯合わせもしやすい着物です。菱一のオリジナルは、技を披露する着物ではなく、値段も含めて現実に着易い着物ですね。

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いちばん上の写真は、反物の幅を写真の幅として撮ったものです。

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写真2番目は拡大です。経緯共に真綿の糸のようですね。また緯糸には、ところどころに太い真綿糸が織りこまれていて(写真の上の方)、民芸っぽい味わいになっています。もちろん、かつての重要無形文化財に相当するものではないですから、手紬ではありません。
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[ 2014/10/21 ] 各地の絣・紬 | TB(0) | CM(0)

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