2017 09123456789101112131415161718192021222324252627282930312017 11

喜多川俵二の名古屋帯「角繋ぎ」の帯合わせ

第二千八百六十六回目は喜多川俵二の名古屋帯「角繋ぎ」の帯合わせです。

昨日はカジュアルな合わせ方を試したので、今日はフォーマルを試したいと思います。

IMG_9774.jpg
いちばん上の写真は、藤井絞の訪問着(現在は反物状態)に合わせています。いままであまり藤井絞のフォーマルを帯合わせに使うことはなかったですが、先日のコメントで思い出して起用してみました。この作品は、全体を大きく絞り、その中に友禅と絞りを併用して模様を描いています。薄いピンクの地色に紫を中心にした更紗ですね。

友禅の模様の一部にも絞りが併用されていて手間がかかっているのですが、地色が薄いのでわかりにくいです。地色を濃くすると絞りをした箇所がはっきりわかってありがたみが増すのですが。ものづくりには、上品でセンスがいいということだけでなく、そういう配慮が必要なこともありますね。

IMG_9791.jpg
写真2番目は、大羊居の付下げ「流麗文」を合わせてみました。黒地に派手な色で友禅し、その上に大胆に金彩を施し、さらに金糸の刺繍もした作品です。金彩は作品を華やかにしているともいえるし、友禅の鮮やかな色の上にかぶせることで抑制しているともいえるので視覚効果として面白いです。その面白さが、帯の経緯で違う色の糸を交わらせて位生まれる視覚効果にも通じ、全体として迷宮的な雰囲気になっています。」

IMG_9797.jpg
写真3番目は、千切屋治兵衛の付下げを合わせてみました。制作したのは倉部さんです。金描きと金糸の刺繍で槇を描いたものです。2本の槇に遠近感があり写生的な雰囲気です。金箔というのは通常は装飾につかわれるものであり、意匠も装飾的なものになりがちですが、ここではあえて写生的なテーマにチャレンジしたのでしょう。

IMG_1725.jpg
写真4番目は、藤井絞の訪問着を合わせてみました。全体に蔦の葉を絞った大作の訪問着です。絵羽の縫い目を見ると、しっかり蔦の葉の模様がつながっています。絞りと思えばすごいことです、つながるところは位置を合わせて半分ずつ絞っているわけですからね。私は地色の黄緑が気に入っています。いままで、きしや風の無彩色が多かったので、黄緑とか紫とか積極的に揃えてみたいですね。

IMG_1728.jpg
写真5番目は、中井淳夫の結城紬の訪問着を合わせてみました。無形文化財の結城紬に蝋染で秋草を描いたものです。ダンマル描きではなく、もっと使いづらいパラフィンのようです。ホンモノの結城の場合、生地に色を入れること自体大変なので、この作品もすらすら描いた感じではなく、力技で画面を創ったというような重い雰囲気があります。バブル時代に500万とか800万とかの値段がつけられていたものではないかと思います。

帯合わせについては、上の写真では、帯の柄の黄緑の部分をお太鼓に出していて、こちらは紫の部分をお太鼓に出すというような小技を使っています。実際に買った方はそこまでできないので、その辺はエア帯合わせですね。
スポンサーサイト
[ 2014/10/08 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://shirokiyagofukuten.blog.fc2.com/tb.php/431-984d1572