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銘仙の着尺の帯合わせ

第二千八百四十回目は銘仙の着尺の帯合わせです。

銘仙の帯わせというテーマは難しくて、かつ重要です。なぜ難しいのか。銘仙が流行していた昭和30年代より昔、世間は絹の着物を着ていれば上等で、このブログで試しているように、知的なゲームとして帯合わせを論じることはなかったので前例がないからです。

なぜ重要なのか。現在までのところ、銘仙が復活したと言ってもアンティークマニアの間にとどまっています。普通に着物のカテゴリーとして確立するためには、アンティーク文化だからアンティーク系の帯と合わせるというのではなく、今のおしゃれな帯で帯合わせができなといけないと思うからです。沖縄の花織の帯や、龍村の帯と自然に合わさってこそ、お洒落な着物として本当に復活できるのではないでしょうか。

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いちばん上の写真は、林織物(林正機、現在は林宗平工房)の塩沢紬の帯と合わせてみました。沖縄の織物でヤシラミと呼ばれるパターンで織られています。また緯糸の色を変えることで段模様のように見せています。着物が多色で絵画的な意匠ですから、帯は絵画的でないものにしました。また色は着物との調和を考えて、花の黄色や葉の緑との共通性を意識しました。

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写真2番目は、丹波布の八寸の名古屋帯を合わせてみました。丹波布伝承館で制作された作品です。銘仙の色は中途半端なモダンっぽさがアンティークの味わいで面白いわけですが、その色を飼い馴らすようなポップな黄色の絣を選んでみました。こういう色の丹波布って、私は気に入って仕入れましたが、珍しいですよね。

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写真3番目は、仲井間香代子のロートン織の八寸の名古屋帯と合わせてみました。今回の銘仙を眺めていると、色は黄色と茶色が印象に残りました。この2色がアンティークっぽさの源かなあと思います。というわけで帯は黄色を。

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写真4番目は、ルバース吟子の首里織の九寸の名古屋帯と合わせてみました。技法は浮織ですが、手花織と綜絖花織を併用しています。明るい茶色ということで選んでみました。ルバース吟子の作品というのは、沖縄モノの中でも特にモダンで都会的ですよね。だからこれが合うことは、銘仙がアンティークマニア以外にも復活する条件の1つではないかと思います。
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[ 2014/09/12 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

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