2017 07123456789101112131415161718192021222324252627282930312017 09

千切屋治兵衛の着尺「琳派楓」を長羽織またはコートに使うというテーマ

第二千八百三十六回目は千切屋治兵衛の着尺「琳派楓」を長羽織またはコートに使うというテーマです。

本来は小紋の着物である「琳派楓」を、長羽織またはコートに使って見た、という設定です。着物役には、染めの例として千切屋治兵衛の着尺、紬の例として久留米絣、久米島紬、塩沢紬を使ってみました。

IMG_0599.jpg
いちばん上の写真は、千切屋治兵衛の着尺「源氏香」を着物役に使ってみました。着物役の地色と、羽織役の模様の色は同じ黄緑色です。また、羽織役は飛び柄で、着物役は総柄ですから、配色も模様パターンも絶妙な組み合わせですね。実際の着物と羽織ではなく、呉服店が在庫を使って勝手にやっているエア羽織合わせだからできることですね。

IMG_0606.jpg
写真2番目は、久米島紬を着物役に使ってみました。普通の久米島紬は経糸が玉糸、緯糸が真綿糸ですが、これはモロといわれる経緯とも真綿糸の作品です。値段は2.5倍から3倍ぐらいします。糸のコストが高いだけでなく経糸が真綿だと絣が合わせるのが難しいのでしょう。

ベージュの羽織またはコートに対し、焦げ茶色の着物で、同系濃淡の組み合わせです。色合わせとしては基本ですね。

IMG_0608.jpg
写真3番目は、塩沢紬を着物役に使ってみました。塩沢には、お召の本塩沢と真綿の紬の塩沢紬があります。これは真綿のほうですね。絣は総て経緯絣です。経緯絣は、本来極めて高度なものなのですが、伝統的な絣産地というのは、さりげなく作ってさりげない価格で売っているものですね。一方、格子しかできない産地の紬でありながら、珍重されて高く売られているものもありますし、モノの値段というのは哲学的なものです。今回は珍しい緑色の紬で、羽織役の模様の色と合わせてみました。

IMG_0609.jpg
写真4番目は、久留米絣を着物役に使ってみました。作者は小川内龍夫さんです。絣というのは、経絣や緯絣は交わる相手の糸は地色なので、中間色になります。一方、経緯絣は経緯ともに白く防染された糸が交わりますから、色は真っ白になります。両者を組み合わせると濃淡表現になり遠近感のある作品になります。これが絣文化の最終形態であり、戦後の創作品の様式です。

着物役は本物の久留米絣ですから、藍の色そのものであり、配色としては羽織に対し全く配慮していない状態になります。でもそれが普通ですよね。羽織と着物の配色を合わせようとしたら、着物ごとに羽織も買わなくてはいけないことになってしまいますから。そんな無駄遣いはする必要なありません、これで十分ですよね。
スポンサーサイト
[ 2014/09/08 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://shirokiyagofukuten.blog.fc2.com/tb.php/400-1d333708