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一の橋の付下げ「斜取金彩唐花」の帯合わせ

第二千八百十二回目は、一の橋の付下げ「斜取金彩唐花」の帯合わせです。

昨日は、同じ正倉院模様で合わせるというのを第一候補にあげながら、平家納経で肩すかしをしてしまったので、今日は基本の正倉院で統一バージョンから始めます。

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いちばん上の写真は、坂下織物(10年以上前に廃業)の「御門綴」シリーズの1本を合わせてみました。一見、古典そのもののように見えますが、正倉院模様をかなり自由にコラージュしていて、たとえば中央の唐花文は錦ですが、脇の方に見える鳥襷文は、本歌は蝋染ですよね。また、唐花文の周囲の植物文も花喰い鳥も別の作品の別の技法のものです。全然素材の違うものを集めて不自然に見えないのは図案家の力量です。

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写真2番目は、紋屋井関の「御寮織」シリーズの1本です。「銀平脱の合子」といわれる、聖武天皇が碁をする時の碁石の容器で、鸚哥チームと象チームがあります。「銀平脱」は技法の名前ですが、古代特有の、職人の人生を奪うような面倒な技法です。ここでは、倉部さんの世界観を帯で壊さないようにするため金の色だけのものを選びました。

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写真3番目は、梅垣織物の20年間に18本織って、1本は梅垣に保管してあるという高級バージョンですね。全体が細く裁断された本金の引き箔で織られていて、吸い付くような手触りです。

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写真4番目は、織悦の袋帯「霞取遠山文様桜楓」を合わせてみました。楓の黒漆のような質感、桜の暗い金が独特の雰囲気です。これは経糸が黒の絹糸、楓の緯糸が平漆糸、桜の緯糸が平金糸で織られています。桜については、金と黒が交って暗い金色に見えているのです。

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[ 2014/08/16 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

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