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一の橋の付下げ「斜取金彩唐花」の帯合わせ

第二千八百十一回目は、一の橋の付下げ「斜取金彩唐花」の帯合わせです。

着物の意匠が正倉院に由来するものということから考え始めると、その帯合わせは、同じ正倉院模様で合わせるか、別の模様で合わせるか、ということになると思います。着物が倉部さんの作品ということから考え始めると、倉部さんといえば箔と金糸の刺繍ですから、その帯合わせは金地で統一するか、多色のものにするか、ということになると思います。この着物の帯合わせは、この2つの基準を意識しつつ試してみたいと思います。

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いちばん上の写真は、龍村の袋帯「錦秀遺芳文」を合わせてみました。正倉院でない模様で合わせると言えば、モダンなデザインでも合わせるのかと思われた方を裏切ってみました。俵屋宗達が修理して付け加えた反っくり返った鹿でわかるように、厳島神社の平家納経です。

着物の金のみに対して、多色の帯の組み合わせです。着物に色が不足しているから帯で足してやろう、という発想ですね。倉部さんの世界観を壊すことになるのか、とも思いますが、帯が金地でもあり、統一感はあるかも。

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写真2番目は、織悦の袋帯「厳島花鳥蝶文錦」を合わせてみました。帯のタイトルからわかるように、これも平家納経に取材したものです。平家納経は30巻以上あって、表紙や見返しなどに装飾があるわけですから、全体では多様な絵があることになります。

「平家納経」をタイトルにした着物や帯はたくさんありますが、それぞれ模様が違うのはそれぞれ取材した箇所が違うためです。また、たいていは複数の場所をコラージュしていますが、それは意匠をオリジナルにして模倣品を防ぐためです。

これも色の少ない帯に対し、多色の組み合わせですね。しかし帯地の銀が着物の地色と関連し、意外と統一感があります。

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写真3番目は、龍村の名古屋帯「平泉遺宝錦」を合わせてみました。正倉院以外に取材した帯を合わせるということで、中尊寺金堂の内部で荘厳具として飾られている華鬘をテーマにした帯を合わせてみました。正倉院とテーマを変えるというよりも、テーマをずらす感じですね。

華鬘には金属製と革製がありますが、中尊寺のものは金銅製です。そのためか、この帯でも金銀糸だけで表現されています。倉部さんの着物と合わせれば、全身ほとんど色なしの帯合わせということになります。華やかな森田空美風といったところでしょうか。

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写真4番目は、紫紘の袋帯「ネブラディスク」を合わせてみました。

3600年前のドイツのモチーフということで、完全に正倉院テーマから離れてみました。帯合わせについては万能の帯ですね。帯は間違えて反対に置いていますが、元々どちらが上かわからないですよね。
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[ 2014/08/15 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

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