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喜多川俵二の名古屋帯「軟錦筥形」の帯合わせ

第二千八百三回目は喜多川俵二の名古屋帯「軟錦筥形(ぜんきんはこがた)」の帯合わせです。

今回はフォーマル方向の帯合わせということで、付下げと合わせてみます。

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いちばん上の写真は、千切屋治兵衛の付下げ「波に兎」を合わせてみました。実際に制作したのは倉部さんです。「波に兎」というテーマは、謡曲の「竹生島」にちなむものです。「竹生島」で波兎が登場する場面は、天皇の勅使が竹生島に渡るために舟に乗っていると、波が湖面を兎が走っているように見えるというものです。

この帯の本歌は、間仕切りのない寝殿造において発達した屏風や几帳などの衝立の縁取りである軟錦であるということを意識して、王朝文化を連想させるようなテーマの着物を選んでみました。


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写真2番目は、野口の付下げを合わせてみました。実際に制作したのは倉部さんです。扇面に秋草花を合わせたように見えますが、扇面に見えるのはじつは源氏香という図案です。これも王朝文化を意識した組み合わせにしてみました。

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写真3番目は、菱一の付下げを合わせてみました。実際に制作したのは大松(野口雅史さん、大彦の本家に当たります。)です。黒地に大松独特の色彩で洋花を描いた付下げです。

帯の模様の花菱文は有職文様ですが、見えない矩形で区切られてモダンな雰囲気もあります。今回は王朝文化というテーマを離れ、モダンな洋花と合わせてみました。

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写真4番目は、千切屋治兵衛の絹芭蕉の付下げを合わせてみました。実際に制作したのは中井淳夫さんです。斜線模様という幾何学的な意匠の着物です。

平安時代の公家文化がテーマの帯ながらモダンな雰囲気もあるということで、幾何学模様と合わせてみました。じつはこの付下げは中井さんの巧みなアレンジで本歌がわからなくなっていますが、じつは元は小袖ではないかと思います。
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[ 2014/08/07 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

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