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千切屋治兵衛の付下げ「果実」の帯合わせ

二千八百一回目は千切屋治兵衛の付下げ「果実」の帯合わせです。

今日は名古屋帯を合わせてみます。名古屋帯でもフォーマル寄りのものを使いたいので、喜多川俵二と龍村の中から選びました。

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いちばん上の写真は、喜多川俵二の有職織の名古屋帯「軟錦筥形」を合わせてみました。軟錦筥形は「ぜんきんはこがた」と読みます。この帯もまだ紹介していないので後日紹介しようと思っています。

軟錦というのは、屏風などの周囲に縁取りとして貼る錦です。なかなか読めないですし、軟らかい錦なのか、などと思ってしまいますが、平安時代の貴族文化に属するもので、源氏物語を深く読んでいる方なら詳しいのではないかと思います。平安時代の寝殿造は、建物自体に間仕切りが無く屏風や几帳が多用されていたので、そのようなものも発達していたんですね。

筥は、蓋のある容器の意味ですが、この有職文様の形を言うのでしょう。「軟錦筥形」とは、どこかに現存する屏風か几帳に縁取りとして使われている裂を再現した意匠という意味だと思いますが、まだ本歌を見つけていないので、偉そうな解説はできないですね。

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写真2番目は、喜多川俵二の有職織の名古屋帯「小牡丹唐草」を合わせてみました。名物裂として最も愛されている牡丹唐草です。この2例をみると、喜多川俵二の帯は、どんな着物とも合ってしまうのがわかります。

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写真3番目は、龍村の名古屋帯「木画狩猟文錦」を合わせてみました。正倉院御物の「木画紫檀琵琶」の表側の捍撥(撥が当たる部分)に木製象嵌で描かれた「狩猟宴楽図」に取材したものです。このテーマは日本人に愛されて「韃靼人狩猟図」などとして近世まで繰り返し描かれますね。

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写真4番目は、龍村の名古屋帯「薫雅」を合わせてみました。上で紹介した「木画紫檀琵琶」の裏側の装飾に取材したものです。

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写真5番目は、龍村の名古屋帯「オアハカの鳥」を合わせてみました。オアハカはメキシコの都市でアステカの首都モンテアルパンの近くです。オアハカの歴史地区とモンテアルパンは共に世界遺産になっています。独特の色彩ですが、オアハカを旅した人のブログを見ると、現地で売っている土産品を見ると、本当にみんなこんな色をしていますね。強い日差しの下ではこんな色でないと負けてしまうのでしょうか。

龍村の名古屋帯のシリーズの中ではカジュアルな使い方ができる作品だと思います。紬に合わせる方の方が多いのではないですか。上の「薫雅」の合わせ方が、なんだか押しつけがましい気がしたので、その反対を試してみました。
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[ 2014/08/05 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

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