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千切屋治兵衛の名古屋帯の帯合わせ

第二千四百七十五回目の作品は千切屋治兵衛の名古屋帯の帯合わせです。

昨日紹介した藤岡さんの名古屋帯の帯合わせです。爽やかなペパーミントの地色とすっきりした図案が特長の帯ですが、爽やかなペパーミントの地色は、藍染の紬や茶系の紬に合いやすいですし、すっきりした図案は、ごちゃごちゃ柄の小紋に合いそうです。

そう考えると、単体で絵画的に鑑賞するよりも、帯合わせをして真価を発揮する帯だと思います。
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いちばん上の写真は、林宗平の「越後繭布(えちごまゆふ)」とネーミングされた紬を合わせてみました。越後上布や本塩沢の工房の林織物の先代の宗平さんの時代のものですが、現在も制作されていると思います。「越後繭布」は、玉糸と手紡ぎの真綿とを混ぜて織られたもので、染は草木染、とてもまじめな織物です。爽やかなペパーミントの地色を生かすべく、明るい藍色の紬ということで選んでみました。

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写真2番目は、小岩井工房の上田紬を合わせてみました。小岩井工房は、ちゃんと手織りで織っている工房で、昔から、呉服業界の流通経路を使って販売するよりも、工房でユーザーに直接販売する方が多いと思います。

ネットで情報発信できるようになるとそういう工房が増えるでしょうね。呉服業界はふがいないし、長野県であれば、観光しながら買い物もできます。何より織り手と直接会って、手織りを確認して買えるのがいいですね。

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写真3番目は、青戸由美江さんの出雲織を合わせてみました。「矢絣」という見た通りのタイトルですが、経糸をずらして作る本来の単純な矢絣ではなく、中間色になる経絣とともに真っ白になる経緯絣を併用して、濃淡で奥行きのある作品になっています。

絣の適度なズレを利用して美しいグラデーションをつくっているところも見事ですし、濃い藍にも透明感があって、帯のペパーミントとの相性が良いです。藍に透明感があるということは、おそらく夾雑物を上手く取り除いていて、藍を直接見られる状態になっているということではないかと思います。ようするに、藍染が上手いんですね。

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写真4番目は、今日のいちばんの帯合わせですね。もちろん青戸由美江さんの出雲織です。タイトルは「雪おこしピカッと落ちて霰かな」です。「雪おこし」とは雪雷ともいい、雪が降りながらの雷です。雪国の住人でないと想像もつきませんが、壮絶な風景でしょうね。
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[ 2013/09/11 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

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