珊瑚の帯留とオパールの帯留を帯に合わせてみる

第二千七百八十九回目は珊瑚の帯留とオパールの帯留を帯に合わせてみます。

帯と帯留を合わせる時は、対照的な合わせ方をしてくっきり目立たせるやり方と、同質的な合わせ方をして周囲と馴染ませるやり方と2通りあります。これは帯と帯留に限らず、帯と着物の関係でもそうですね。

珊瑚の例で言えば、対照的な合わせ方をしてくっきり目立たせるというのは、黒地の帯に赤い珊瑚の帯留を合わせるようなやり方でしょう。一方、同質的な合わせ方をして馴染ませるやり方というのは、朱色で花が描かれているような帯地の上に、その花に紛れるように珊瑚の帯留を潜ませることだと思います。

潜ませてしまったら、せっかくの帯留の意味が無いだろうと思われるかもしれませんが、視覚的には模様の一部が立ち上がって立体になるような錯覚を導けるのではないかと思います。なかなか難しいですが、それが帯留の使い方の奥義かもしれません。

今日はまず袋帯に合わせてみました。

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いちばん上の写真は、珊瑚の帯留を捨松の袋帯「桃(西王母)」に合わせてみました。黒地(経糸が黒の絹糸、緯糸が引き箔の糸なので真っ黒ではなく光沢がある)に朱色の桃が織り出された帯に合わせています。黒地部分に置けば「対照的でくっきり」パターン、朱色の桃の上に置けば「同系馴染ませ」パターンになります。

微妙にずらすことでどちらも選べるわけで、その日の気分で変えられというのが奥深いところ。私は半々にしてみました。

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写真2番目は、珊瑚の帯留を織悦の袋帯「厳島鳥蝶花文(平家納経)」に合わせてみました。銀の引き箔の地に花鳥蝶文が飛んでいる意匠。楓の朱色と帯留の色がよく似ているので、模様に紛れるように帯留を置いてみました。帯の模様の一部が立体になったように見せるのが最終目的。

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写真3番目は、オパールの帯留を捨松の袋帯「ペルシア華文」に合わせてみました。帯の青地とオパールの帯留の青を馴染ませてみました。捨松の青地は、経糸が青の絹糸、緯糸が引き箔の糸なので光沢があって、オパールと同質性が高いと思います。

オパールの周囲のプラチナの金具はチューリップ型になっていますが、捨松のオリエント模様に近いですから、よく見ると形も関連しているのです。

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写真4番目は、オパールの帯留を河村織物の袋帯「栄昌綴・七宝繋ぎ段文」に合わせてみました。オパールの帯留と同質的な意匠を求めるなら、帯留のプラチナの細工に似た、帯地の金銀糸の織り込みではないでしょうか。七宝の放射状の形も類似性を感じるかなと。
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[ 2014/07/24 ] 小物と小物合わせ | TB(0) | CM(0)

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