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花也の夏の名古屋帯「立木葡萄」の帯合わせ

第二千七百七十四回目は花也の夏の名古屋帯「立木葡萄」の帯合わせです。

今日は紗と絽の染めの着尺を合わせてみます。染めの着物は模様が具象的なものが多いですから、葡萄というテーマを生かせるのか、殺してしまうのか、縞や格子や幾何絣の織物と合わせるより難しいですね。

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いちばん上の写真は絽の江戸小紋(広瀬雄望作)を合わせてみました。波と千鳥をテーマにしたもので、夏の模様としてはピッタリですが、葡萄と関係があるかといわれれば、全然ありません。ただ植物文どうし重なるよりもましですね。

今回この着物に登場してもらったのは紫の地色のためです。ワインがテーマということで、そのイメージで選んでいます。写真の色は不鮮明ですが、着物は本来の紫です。

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写真2番目は千切屋治兵衛の絽の縞の着尺を合わせてみました。実際に制作したのは大和さんです。葡萄の実の色を意識した、さわやかなペパーミントグリーンです。上の例とこの例は、色で合わせた例です。実際に葡萄の模様に対し意味的に合わせるのは無理ですものね。

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写真3番目は千切屋治兵衛の絽の着尺を合わせてみました。実際に制作したのは大和さんで、小豆色の地色に光悦寺垣の意匠です。私は、夏に小豆色の着物を着て似合っている人を見ると、大人っぽくてかっこいいと思ってしまいます。模様としては植物文どうしが合うか試してみたのですが、とりあえず正面からぶつからないように、葡萄に対して死んだ植物(垣)を合わせてみました。

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写真4番目は千切屋治兵衛の絽の着尺を合わせてみました。実際に制作したのは大和さんで、墨色の地色に楓の意匠です。夏に墨色の着尺を着ると、絽の隙間を通して白の長襦袢が見えるので着姿としてはグレーの地色になります。今回は、葡萄と楓という生きた植物どうしを合わせてみました。

葡萄=ワインという帯のテーマが、着物に描いてある別の植物によって薄まらないと良いのですが。あるいは、意図的に帯の葡萄のテーマを薄めたい時は、着物に別の植物を持ってくれば良いということになりますね。
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[ 2014/07/09 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

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