倉部さんの付下げ「色紙更紗花」の帯合わせ

第二千七百六十六回目は倉部さんの付下げ「色紙更紗花」の帯合わせです。

帯合わせの基本は、着物の模様と帯の模様の適度な距離感です。模様が全く無関係というのは上手な帯合わせとは言えませんが、模様が同じで重なってしまうのはもっとダメですね。結局、帯と着物の関係は、人どうしの会話みたいなものだと思います。お互い全く関係ないことを言っているのでは認知症の人どうしみたいですし、お互い全く同じことを繰り返しているのでは鸚鵡みたいですしね。

更紗の着物に対する帯合わせの難しいところは、和風の模様だと違いすぎて合わないところ、更紗模様だと同じすぎて合わないところです。更紗の模様の着物に対して、同じではないが関連がある模様といえば、更紗を生んだ国の風景、器物、人、あるいは動物でしょう。南国風景、民族衣装を着た人物、鸚哥、象といったところですね。しかし、そういう帯はもともとあまり売ってないですし、買ってしまうと使い回しができません。悩みますね。

IMG_8711.jpg
いちばん上の写真は、太西勇の袋帯「銀平脱合子」です。正倉院の御物で、聖武天皇が碁で遊ぶ時の碁石の容器です。銀平脱という古代特有の面倒な技法で作られ、鸚哥チームと象チームの2種類あります。この帯にも2種類織りだされていますが、今は私の趣味で象を出しています。

IMG_8709.jpg
写真2番目は、やはり太西勇の袋帯「正倉院蝋染屏風」です。これも正倉院の御物で、日本にある蝋染の最古の作例の1つですね。象と木の組み合わせです。

IMG_8708.jpg
帯屋捨松の桃の袋帯を合わせてみました。桃の模様というのは、中国の西王母の神話を連想させ、長寿の意味です。桃という果物から外国風を連想することはないですが、西王母伝説は微妙にエキゾチックな感じがしますね。

IMG_8707.jpg
帯屋捨松の更紗の袋帯を合わせてみました。まさに更紗どうしの組み合わせで、あまり期待しないで試してみました。着物の模様の更紗は金の単色であるのに対し、帯は多色なので、色の変化を帯合わせのテーマにしてみました。
スポンサーサイト
[ 2014/07/01 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://shirokiyagofukuten.blog.fc2.com/tb.php/330-50c966db