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大羊居の訪問着「春秋華映」の帯合わせ

第二千四百七十一回目は、大羊居の訪問着「春秋華映」の帯合わせです。

華やかな訪問着です。「華やか」というのは、大羊居を語る際のキーワードでもあるのですが、それを若向きと思えば、商品としては多少の矛盾があります。ご存知の通り、このクラスを高島屋で買えば198万円するのですが、そのような着物は成功者へのご褒美であるべきで、これから成功する予定の人が買えるものではないからです。

もちろん、それを買ってもらえる幸運な人もいるでしょうし、そういう時は素直に受け取るべきと思いますが、今回は、幸運でない人のために、できるだけ年輩になってから着られる帯合わせを考えます。

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いちばん上の写真は、とりあえず幸運なパターンとして、お嬢さま、若奥様向けの華陽の綴の袋帯を合わせてみました。素直の綺麗な帯合わせです。帯の意匠は、銀(経糸が白糸、緯糸が銀糸)の綴地に器物文様ですが、箱の1つは極彩色の花鳥文様、もう1つは蒔絵であることを表すような焦げ茶に金の抑えた配色の菊模様で、メリハリのある意匠になっています。

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写真2番目は、坂下織物という、10年以上前に廃業した織屋の綴地の袋帯です。当時のネーミングは「御門綴」でした。複雑な光沢のある地(経糸が白、緯糸が黒糸と金糸)に正倉院に取材したモチーフを創作的に配置したものです。唐花模様がメインですが、よく見るといろんな正倉院裂の模様を取り込んでいて面白いです。

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写真3番目は、河村織物の綴の帯を合わせてみました。上記の華陽や坂下と同じように、地の部分が綴組織、模様部分は絵緯糸による表現で裏に渡り糸があります。抑えた色の横段模様です。この2番目、3番目の抑えた色の帯は、年齢幅を伸ばすのに貢献できないでしょうか。

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写真4番目は、紋屋井関の「御寮織」とネーミングされた袋帯を合わせてみました。白地(経緯ともに白糸で、緯糸に多少金糸)に金糸のみの絵緯糸による模様という、全体のイメージとして明るい金色の帯です。模様は正倉院にある銀平脱の碁石入れです。

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写真5番目は、織悦の袋帯「彩籠目」を合わせてみました。単体で見れば面白みのない意匠ですが、モダンな配色でカバーしています。

たいていの着物は花模様ですから、花籠を連想させる籠目模様は、たいていの着物と意味的なでつながりを作ることができます。おそらくそれを計算した意匠の帯で、重宝なものですね。
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[ 2013/09/07 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

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