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中井淳夫の訪問着「雑木林」の帯合わせの続き

第二千七百三十七回目は中井淳夫の訪問着「雑木林」の帯合わせの続きです。

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いちばん上の写真は、龍村の袋帯「海音光映錦」を合わせてみました。「深山幽谷」というテーマをさらに大きく深くする帯合わせということで、空や海を加えてみたいと思います。ここでは大海原を思わせる波を合わせています。

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写真2番目は、池口平八の袋帯「琵琶湖」を合わせてみました。同じ水でも大海原ではなく湖にしてみました。上の例は海と陸という対立的なテーマがぶつかり合う趣旨でしたが、今回は山と湖という馴染み合うテーマということになりますね。色も緑系の同系色ですし、ぼかしの山に相応しい波の静かな湖です。

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写真3番目は、龍村の「有朋文」を合わせてみました。鳥獣戯画をテーマにした作品です。深山幽谷の風景は現実の世界と伝説の世界の境界にあるようにも見え、こんな山の中を彷徨ったら、昔話の主人公たちの遭遇しても違和感が無いように思います。

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写真4番目は、河合康幸の袋帯「松葉」を合わせてみました。上の例は、山に対して水、現実に対して物語というように世界を広げる帯合わせでしたが、今回は深山幽谷に対して松葉や松ぼっくりというように、世界を小さく絞り込む帯合わせをしてみました。地色も同じ緑系にして色の幅も縮めています。このような微視志向の帯合わせは、同じ訪問着ながらカジュアル方向に舵を切る感じがします。

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最後は私がいちばん気に入っている帯合わせで、大西勇の「有栖川錦龍文」です。深山幽谷に龍が現れたという趣旨です。

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[ 2014/06/02 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

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