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花也の付下げ「丸華文にシダ」の帯合わせ

第二千七百十四回目は花也の付下げ「丸華文にシダ」の帯合わせです。

今日も花也の付下げ「丸華文にシダ」の帯合わせの続きです。昨日までは直線か丸紋か、形にこだわった帯合わせをしていましたが、今日は色をメインに考えてみます。

絵画が色と形から成っているように、友禅は糊糸目と彩色から成っています。画家にデッサンが上手くて有名な人と、色が美しくて有名な人がいるように、友禅にも糊糸目が上手いと言われる作家と、彩色が豊かで人気がある人とがいますね。たいていの場合は、デッサンの上手い人は色もきれいなのですが、それでもどちらかというと色、どちらかというと形、というようなイメージはあります。昔の作家は筆の使い方が見事なのでデッサン派と思われがちですが、描かれた当時の色を再現してみると、じつは色彩家だったと再認識されることが多いです。

しかしながら、花也はあきらかに彩色より糊糸目重視派ですよね。この作品も丸華文部分を見ると彩色もセンスが良いとわかりますが、やはり圧倒的に白揚げ部分が多いです。帯合わせとしては、白揚げに合わせて色数を抑制した帯を合わせ、全体に森田空美風にまとめるか、多色の帯を合わせて着物に不足している「色の美しさ」という要素を加えるか、どちらもできるかと思います。

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いちばん上の写真は、北尾の綴(地が綴組織、模様は絵緯糸)の袋帯を合わせてみました。道長取りの意匠で、色は抑制されています。誰が見てもピッタリと感じる教科書的な帯合わせだと思います。

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写真2番目は織悦の袋帯を合わせてみました。こちらも道長取りの意匠で、色は赤、黄、青、緑、紫と多色が使われています。上品に抑制されて見えるのは、どの色も濁りが無く透明感があるからでしょう。

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写真3番目はしょうざんの徳田義三ブランドの袋帯を合わせてみました。「しょうざん」は決してマニアに受けるブランドではないですが、かつての「徳田義三ブランド」のシリーズはマニアックですね。花兎は、元は「角倉金襴」という名物裂ですが、兎がモチーフであることから和風ファンシー雑貨みたいな通俗になりがちです。この作品は、地の部分は本金の平金糸で、模様部分はポリエステルを捩じって織り込んでいます。色ではなく普通の金糸と捩じった金糸の立体感の差だけで表現することで、通俗に陥らない表現をしています。

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写真4番目は、捨松の袋帯を合わせてみました。近世の唐織の能衣装に取材したもので、たて沸に花模様を合わせたものです。色は抑制されているようにも見えますが、深くて強い色ですね。
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[ 2014/05/10 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

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