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再び紫紘の袋帯の帯合わせ

第二千七百二回目は、再び紫紘の袋帯の帯合わせです。

先日、KEIさまからのコメントで、「花也のピンク地に縦竹模様(?)の連続柄のような物に何故合わせないのか」という指摘があったものです。写真ではピンク地に見えてしまったようですが、実物は白茶に近い色なので分からなかったのですが、今回解明しましたので試すことができました。実際試してみると、コメント通り、なかなか良いのではないかと思いました。

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いちばん上の写真は、花也の付下げで竹をテーマにしたもので、先日、KEIさまからのコメントで指摘されたものです。

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写真2番目は、同じ竹をテーマにした花也の付下げで、地色が若竹色です。こちらの方が先に制作されたもので、上の写真の方が竹シリーズとしては派生型となります。

両者の違いは、こちらは糊糸目の友禅で竹を描いただけであるのに対し、上の派生型は友禅に対してダンマル描きを併用し、近景を糊防染によるはっきりした白揚げ、遠景をダンマル描きによる半防染による中間色とし、空気遠近法により竹林を描いていることです。竹には葉も根もないため、前者は実質的に縦縞の幾何学模様であるのに対し、後者は遠近感があって絵画的要素があります。

また、こちらの絵画性が少なく幾何学模様に過ぎない方の竹は、地色を若竹色にすることで、竹そのものに色が無いながら容易に竹と連想できるようにしています。若竹色でなければ、完全な幾何学模様と思ってしまう人の割合が大きいかもしれません。

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写真3番目は、同じ花也の付下げで「紐の流れ」というタイトルの作品です。地色はいちばん上の作品に近いですし、模様も同じ白揚げですが、竹が直線なのに対し紐は曲線ですから対照的です。元々花也さんは、竹や紐が描きたかったわけではなく、直線のデザインをしたいから竹を素材とし、曲線のデザインをしたいから紐を素材としただけだったのかもしれません。

モリスの帯は曲線派の代表ですから、上の2例は直線と曲線の対照的な組み合わせ、この例は曲線どうしの組み合わせということになります。

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写真4番目は、同じ花也の付下げで「さざ波」というタイトルの作品です。これも白揚げの作品ですが、地色が墨色なので完全に無彩色だけの画面になります。上3例で直線と曲線を試したので、波も試しました。

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写真5番目は一の橋の付下げで、やはり白揚げで波を表現したものです。地色は焦げ茶色ですね。
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[ 2014/04/28 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(2)

ぎゃっ!

こういう風に試して頂けるとは思わず「ぎゃっ!」と声が出てしまいました。
花也の白揚げはやはり、品良く合いますね。
60代前後の方にパーティや結婚式で着て頂くと
訪問着、豪華帯にないお洒落な感覚が出ると思います。
むしろ豪華路線より良い意味で目立ちますね。ただお茶会には合わないと思います。
でも一番凄いなあ・・・と思ったのは最後の一の橋との合わせです。
細身で知的な方がこんな組み合わせをされたら、最敬礼したくなりますね!
[ 2014/04/28 17:55 ] [ 編集 ]

今回は忠実に

今回はコメントに忠実に帯合わせをしています。若竹色も紐も助言通りです。私はお茶席に合いそうな花也の白揚げがモリスに合うと思わなかったので試しませんでしたが、こうしてみると良く合っていますね。どちらも都会的な色だから合うのでしょうか。最後の一の橋は、おっしゃる通り、とても良くできた意匠だと思います。波の線は緊張感が無ければだらけて無意味になってしまうと思うのですが、直線でもなく曲線でもなくあくまで手描きの線なんですね。
[ 2014/04/29 02:19 ] [ 編集 ]

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