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野口の紗のコート地を実際に着てみたと想定

第二千六百八十六回目は、野口の紗のコート地を実際に着てみたと想定してみます。

昨日と一昨日に紹介した野口の紗のコート地を、実際に着物の上に着てみたらどう見えるのか試してみました。紬の上にもフォーマルの上にも着て良いコート(あるいは長羽織)ですが、今回はフォーマルの単衣代表ということで、大羊居の単衣専用の訪問着に合わせてみました。

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まずこの大羊居の単衣専用の訪問着で試してみます。「色かさね」というタイトルで、「美しいキモノ」で紹介されたことがありますが、そのときのモデルは沢口靖子さんでした。

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この写真は、上の訪問着を水色の方のコート地に合わせてみたものです。

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この写真は、上の訪問着を黒地の方のコート地に合わせてみたものです。こうして試してみると、紗の生地というのは、薄い地色は下の着物が透けないが濃い地色は下の着物が透ける、という特性を持っていることがわかります。

そんなことは知っているという方も、ここまで極端に差が出るとは思わなかったのではないでしょうか。せっかく大羊居を着ているならば、道路ですれ違う人にも是非見てもらい、世間を美しくしてほしいですから黒地の紗が良いですね。

一方、この生地は12mあって着物にもなるわけですが、着物にする場合は黒地は長じゅばんも透けるということを計算しなければなりません。それが嫌なら薄い地色ということですね。

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次にこの大羊居の単衣専用の訪問着で試してみます。「夏日涼風」というタイトルで、麦とアザミをテーマにしています。それぞれの季節を考えると、麦は5~7月(九州~北海道)、アザミは6月~10月(種類による)なので、6月の単衣がメイン、9月も何となく着てしまえ、というところだと思います。


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この写真は、水色の方のコート地を上の訪問着に合わせてみたものです。

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この写真は、黒地の方のコート地を上の訪問着に合わせてみたものです。やはり黒地のほうがよく透けるのがわかります。あまりに透けると、コートの意匠である「柳に燕」と下地の着物に描かれたテーマの間に意味的な関連性を持たせたいという誘惑に駆られますね。そうするとまた迷宮に入ってしまい出てこられなくなります。
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