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紫紘の袋帯の帯合わせ

第二千六百八十三回目の作品は、紫紘の袋帯の帯合わせです。

もういい加減でやめないといけないとわかっているのですが、もう1回だけお付き合いください。今回は3600年を意識した帯合わせです。このネブラディスクが地中にあった3600年の間に変わらない風景をテーマにした着物を選んでパートナーにしてみました。

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いちばん上の写真は、加賀友禅の人気作家である中町博志の訪問着「大波小波」を合わせてみました。中町さん独特の創作的な表現ですが、大海原を越えていく千鳥の群れを描いたものです。ネブラディスクが地中にあった3600年の間も毎日見られた光景でしょう。

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写真2番目は、花也の色留袖「松に砂浜」を合わせてみました。これを見て「俊寛」を思い浮かべると言った人がいました。海中の島を描いた絵はいろいろありますが、家や船など人間の生活の痕跡を描く場合と描かない場合で、雰囲気が大きく違うものです。

この島には波と風以外動くものは1つもなく、鳥も通っていません。ネブラディスクが地中にあった3600年の間、波も静止画のようにいつも同じなのかもしれません。そう思い始めると雅な京友禅の模様どころではなく、絶望的な孤独を感じますね。

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写真3番目は、千切屋治兵衛の付下げを合わせてみました。実際に制作したのは無線友禅が得意な西山謙一さんです。無線友禅というのは輪郭線がないので、糸目友禅よりも純粋な絵画に近いです。作品のテーマも自然と創作的なものになるようで、この作品も着物の柄というより日本画のようですね。

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写真4番目は、加賀友禅作家の毎田仁郎の色留袖「伊勢路」を合わせてみました。3600年には足りませんが、西欧代表のネブラディスクに対し日本代表に選んでみました。
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[ 2014/04/09 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(2)

参りした!

続けてコメント失礼致します。
中町ラブの身としては、1番目の合わせで1日立っていられたら、5年寿命が縮まっても
本望・・・と言うような組み合わせですね。10年ですと命運尽きているかもしれない(笑)
年代なので5年にしましたが・・・・いいなあ・・・・。
海を漂うというより、深海から上を見上げる感じですね。参りました。
[ 2014/04/09 18:30 ] [ 編集 ]

中町さんは最初からすごいですね

中町さんという人は、印刷工場に勤めた後に加賀友禅作家直江良三の弟子になったということで、親の後を継いだ2代目や美大を出た人に比べれば、順調なスタートを切ったとは言えません。しかし40代にして加賀友禅界の最高峰である加賀友禅技術保存会の正会員(石川県無形文化財)になってしまったのですから、だんだん上手くなったのではなく、いきなり才能を爆発させてしまったというタイプの作家なんですね。はじめに加賀友禅技術保存会正会員になったときは、同僚はすべて毎田仁郎や能川光陽など70代80代の長老ばかりでしたから、40代がいきなりということでびっくりしたものです。私も大好きです。
[ 2014/04/10 17:47 ] [ 編集 ]

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