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大羊居の名古屋帯の帯合わせ

第二千六百七十回目は、大羊居の名古屋帯の帯合わせです。

昨日の続きで「更紗遊苑」の帯合わせを考えてみます。今日は着尺を合わせてみようと思うのですが、たいていのものは合ってしまうので、少しハードルを上げ更紗限定で合わせてみたいと思います。

更紗の帯に更紗の着物を合わせるというのは、あまり頭の良い帯合わせとも思えません。これはホンモノの帯合わせではなくエア帯合わせですが、こんな悪条件でもできるんだ、と思っていただければありがたいです。

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いちばん上の写真は、岡重の手挿しの更紗を合わせてみました。カチン描きによる墨色の輪郭線に手彩色をした更紗です。岡重の更紗には京友禅による糸目のものもありますが、こちらのカチン描きの方が江戸時代の和更紗の様式に忠実ですし、雰囲気もオリジナルを良く再現していたと思います。

この着尺は、振袖として私が注文したものですが、コストがかかりすぎて商品としては企画倒れでした。美しい裂ではあるので、なんとなく保管しています。

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写真2番目は、野口の更紗の着尺を合わせてみました。大きな更紗模様で若い人向けのようですが、地色の暗緑色がやや年齢不詳にしています。

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写真3番目は、野口の更紗の着尺を合わせてみました。余白の全くない多色の更紗で、沖縄の紅型と同じく帯合わせの難しい着物です。帯は模様の回りに余白があり、直接模様が接しないので大丈夫なようです。

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写真4番目は、本場のバティックの着尺を合わせてみました。スカルノ時代にインドネシアと貿易していた商社がバーター取引を要求され企画した商品で、日本から紬の反物を輸出し現地の一流の作家が本物のチャンティンで制作し日本に再輸入したものです。当時のネーミングは「ジャワ更紗」でした。

貿易不均衡を解消するという姿勢を見せるために作られたものですから、出来るだけお金が現地に落ちるようにいちばん上手い作家を使っているはずです。このような背景があるので期待できる作品ですね。バラエティ番組でおなじみの夫人が現役の夫人だった時代の話です。
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[ 2014/03/27 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(2)

頭悪いですかw

この帯の写真を見た時思ったのが、「珍しく更紗に使えそうな染め帯」でした。前回の帯合わせで管理人様も仰有ったように、紬の着物に合うのは解りきっていますから、安全路線の一歩先で合わせるものとして、更紗や更紗を部分使いした着物、と思ったのです。
こうしてエアの帯合わせを拝見すると、私の感覚では、前2つはちょっと無理ですが、後ろ2つはリアルも十分ありです。特に3番目の着物は、これまでも何度か帯合わせの難しい着物の代表例として登場してきましたが、これが一番いいのでは、と思うくらい。柄の大小や余白の間隔、色のトーンなど、全体の調子がとても合っていると思うのですが、ものすごーく知的というほどではないにしても、よく工夫したな、とは見える帯合わせではないですか?
[ 2014/03/28 01:49 ] [ 編集 ]

全身××

全身シャネルとか全身ヒョウ柄とか全身××という言いかたをする時、たいていのばあい相手をちょっと馬鹿にしていますね。全身更紗もそういう危険があります。では更紗の着物に対し、更紗以外の帯を合わせるとしたらどんなものを合わせればいいのかというと、日本の古典文様ではないことは確かですから、これもまた悩みます。理想はインド系以外のエキゾチック柄かなあと思うのですが、今回の3番目の例のばあい、非インド的なアールデコっぽさという要素が入ってきて、良い帯合わせになったのかなあと思います。
[ 2014/03/29 02:05 ] [ 編集 ]

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