2017 07123456789101112131415161718192021222324252627282930312017 09

大羊居の名古屋帯の続き

第二千六百六十八回目の作品は、大羊居の名古屋帯の続きです。

「更紗遊苑」の続きで、今日は腹文です。帯のお太鼓と腹文の関係は、腹文の模様がお太鼓のダイジェストになっているのが普通で、腹文の模様がお太鼓の模様に対し新たな要素を加えているのは稀です。

単純なダイジェストでない場合にはどんなパターンがあるか考えてみると

①元々1つの絵であるべきものをお太鼓と腹文に分割しているばあい。
たとえば月と芒と兎を描いた絵を、お太鼓には兎だけを描き月と芒は腹文に描く場合があります。そのメリットはお太鼓を1つのテーマにすることで良くできたポスターのすっきりさせることでができるということと、お太鼓を見た人がコマ割りのマンガを見るようにわざわざ前に回って腹文を見るという楽しみがあることです。

②お太鼓で全体を描き腹文でその細部を描くばあい。
たとえばお太鼓で建物全体を描き腹文でその建物の中にある壁画や調度品を描く場合があります。一見、全く違うテーマのように見えて実はつながっているというパターンですね。

さて作品ですが、
IMG_8164.jpg
いちばん上の写真は腹文全体(実際に身に着ける時は折りますからこの半分が表に出ます)、

IMG_8169.jpg

IMG_8168.jpg

IMG_8170.jpg

IMG_8172.jpg
写真2番目以後は腹文各部の近接です。

お太鼓は「遊苑」の全体を描き、腹文はそこに咲く花とそこに遊ぶ鳥を描いています。なんといっても鳥がかわいいですね。芸能人がクイズ番組で解答として描く程度の脱力感のある鳥です。こういう鳥が描けるところが大羊居ですね。

周囲が金糸の刺繍で、翼端と嘴なども刺繍で表現しているから刺繍は豊富ですね。友禅とはいうものの色挿しは意外とわずかです。すっきりと華やかが同居できている理由かも。
スポンサーサイト
[ 2014/03/25 ] 友禅 | TB(0) | CM(0)

コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://shirokiyagofukuten.blog.fc2.com/tb.php/229-f7e18957