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大羊居の名古屋帯

第二千六百六十七回目の作品は、大羊居の名古屋帯を紹介します。

「更紗遊苑」というタイトルの作品です。2つのアーチに立木模様を合わせたインド風の更紗模様ですが、「遊苑」ということなので宮廷の庭園を象徴的に表しているのではないかと思います。

モダンな色のおかげで都会的な雰囲気になっています。元絵があるのか気になるところですが、残念ながら私の知識ではわかりません。

今回はお太鼓だけ紹介し腹文は明日にします。理由は腹文の模様がお太鼓のダイジェストではなく、腹文に新たな要素を加えているからです。

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いちばん上の写真はお太鼓、

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写真2番目以後はお太鼓各部の近接です。

更紗(キャリコ)というのはインドが起源でペルシアやインドネシアにも広がっていましたが、近世になって東インド会社が輸出商品としたため、世界に広まりました。また輸入した国においても自製されたので、各地のオリジナルの更紗も生まれ世界的な流行になりました。

更紗という模様が伝搬した国は、その国独自のモチーフを勝手に更紗に組み入れるので、和更紗には扇面が並んでいるものもあり、何を持って更紗とするか定義は難しいですよね。技法的にも元のインドでは木綿で茜染、技法はブロックプリントが基本ですが、世界にはシルクも手描きもありますから、素材、モチーフ、デザイン、染料、技法とも自由としか言いようがありません。それでも更紗を見ると更紗と感じますから不思議ですね。

大羊居にも更紗の作品が少なからずあって、どれも魅力的です。手描きですから、繰り返し連続する模様ではなく、江戸時代の小袖ににある更紗をアレンジした「立木模様」に近い感じです。伝統とも外来とも言えることになりますね。
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[ 2014/03/24 ] 友禅 | TB(0) | CM(2)

アールデコ?

一見した時「デコっぽいなあ・・・」と思いました。
デコ期のカルチェのシガレットケースやコンパクトケース
版画(ポショワール技法ですが)のジョルジュ・バルビエやシャルル・マルタンを
連想しました。元絵というより、雰囲気が・・・なのですが。
素敵ですよね。大羊居もこういう物も作るのですね。
[ 2014/03/25 17:26 ] [ 編集 ]

アールデコの理由を考えてみました

おっしゃるとおり、私も何となくアールデコっぽい感じがします。具体的にどこがと言えば、一番下の写真の地面の表現などアールデコの装飾みたいですよね。2012年4月25日(二千六回目、多摩ケーブルのみ)で紹介した大羊居の訪問着「新様更紗」もアールデコっぽい感じがありました。可能性としては、大羊居の図案が、大正から昭和の初めごろの図案集に取材していて、その図案集の制作年代がちょうどアールデコの時代と重なっていたのではないかと思っています。お客さまで大正・昭和初期の図案集をいろいろ持っている方がいらして、それを見せていただくことがあるのですが、西洋の古典に取材したと思っていた着物の図案が、じつはこの時代の日本の図案集に取材していたに過ぎなかったということがしばしばあるのです。
[ 2014/03/25 20:15 ] [ 編集 ]

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