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野口の経絽の着尺の帯合わせ

第二千六百五十八回目は、野口の経絽の着尺の帯合わせです。

昨日紹介した野口の経絽の着尺の帯合わせを考えてみます。まず今日は染めの名古屋帯で合わせてみました。


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いちばん上の写真は、野口の友禅の名古屋帯を合わせてみました。模様の大きさとのびのびとした雰囲気が特徴の帯です。着尺の模様は繊細で色も単彩で抑制された雰囲気が特徴ですから、正反対のものの組み合わせということになります。地色も帯が水色で着物がベージュですから補色関係ですね。

この野口の経絽の着尺は、都会の上品な年輩者向きという雰囲気がありますが、その雰囲気をすべてぶち壊すことを目的とした帯合わせです。帯も洗練された雰囲気ですから都会的なのは変わりませんが、若い人が着る感じになりますね。

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写真2番目は、千切屋治兵衛の友禅の名古屋帯を合わせてみました。実際に制作したのは藤岡さんです。元絵としては神坂雪佳の下絵集に似た作品がありますね。

墨色地に月と波をすっきり描いており粋な雰囲気があります。野口の経絽の着尺は粋な着物ではありませんが、粋な帯と合わせることで、全体を粋なコーディネートにしてみました。上品で大人しい着方から粋な着方への転換ですね。

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写真3番目は、野口の染分けの名古屋帯を合わせてみました。小千谷で織られた生地で、地紋があって薄地で単衣向きの生地ですね。それを黒とグレーの無彩色どうしで染め分けた帯を合わせてみました。グラデーション部分に生地の格子の地紋が浮かび上がりそれが景色となっています。

帯の色は無彩色で着物と同じ、模様はグラデーションのみなので無し、ということで、帯が着物の世界観に極力影響を与えないようにした帯合わせですね。

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写真4番目は、野口の麻の名古屋帯を合わせてみました。小袖の意匠に取材していますが、麻地でもあり、単彩で涼しげな雰囲気に仕上げています。一見墨描きのようでもありますが、ちゃんと糸目のある友禅です。

墨色どうしの組み合わせで色の雰囲気は似ていますが、模様を比較してみると帯はのびのびしていますから、矩形の取り方に閉じ込められた着物の模様とは反対です。色は同系、形は反対という組み合わせで、全部一致している帯合わせより押しつけがましくなくていいかもしれません。
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[ 2014/03/16 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

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