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野口の紗の付下げの帯合わせの続き

第二千六百五十三回目は、野口の紗の付下げの帯合わせの続きです。

先日の「青楓」のときも名古屋帯を試したので、今回の「菊」も袋帯だけでなく絽の名古屋帯でも合わせてみます。今回ももちろん植物文様どうしを合わせて良いのかというのが大きなテーマになりますが、今回は色合わせにも配慮します。なぜなら、この着物の印象はなんと言っても「青がきれい」ということですから、その青を帯を含めた全体のコーデにも生かしてみたいからです。

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いちばん上の写真は龍村の「風矢羽」というタイトルの絽の名古屋帯を合わせてみました。矢羽の形が、マンガでスピード感を表現するときにように、水平方向にグラデーションになっています。それが「風」の意味でしょうか。地色が黒でなく紺なので、着物の菊の葉の明るい青に対応しています。

矢羽の意匠というのは着物や帯に多くありますが、鏃を描いたものはみたことがありません。殺生に関わるものは意匠としては避けているのでしょう。この帯のように矢の先端まで描かない場合もありますが、描く場合には神事に使う鏑矢や古代のダーツゲームである投壺矢をテーマにすることが多いです。

また矢羽というのは、絣の意匠としては、絵絣のような複雑な計算をしなくても、絣を作るときは等間隔で括り織るときにずらすことで容易く得ることができます。そのために絣の基本形として1800年ごろの矢代仁の見本帳にすでに現れて、今でも人気柄として続いています。

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写真2番目は龍村の「硝波文」を合わせてみました。「硝」の一字でガラスに陽光が当たってキラキラしている様子を表しているという、いつもながらの巧みなタイトルです。

動きがあって勢いが良いので大胆なようですが、波や風や光というのは、季節もなく意味的な制約も少なく使いやすい意匠だと思います。ここでは青系で合わせるために選んでみました。

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写真3番目は龍村の「光浪文」というタイトルの絽綴の名古屋帯を合わせてみました。青い波と金銀の波というテーマです。金銀の波に加え、絽綴の地に銀糸が織り込んであって、全体が光るイメージですが、それが「光浪文」のタイトルの意味でしょう。

今回は青というテーマで合わせてみました。波というのは他のテーマに対して干渉し合うことが少なく便利です。純粋に色合わせを楽しめると思います。

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写真4番目は龍村の「花流水」というタイトルの絽綴の名古屋帯を合わせてみました。青というテーマで合わせてみましたが、これは植物文どうしですから迷うところですね。あまり深く考えなければ良いように思います。
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[ 2014/03/11 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

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