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野口の紗の名古屋帯

第二千六百三十四回目の作品は、野口の紗の名古屋帯を紹介します。

ベージュ地に青(群青というべきか)の濃淡で更紗を描いた名古屋帯です。茶系に青というのは配色として美しいですが、さらに模様の輪郭線を細い金彩にしていて、茶・青・金というおしゃれで華やかさもある配色になっています。

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いちばん上の写真はお太鼓、

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写真2番目は腹文、

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写真3番目と4番目はお太鼓の近接です。

更紗というエキゾチックなテーマでありながら、桜・菊・撫子など和様の花のモチーフも含んでいて不思議な雰囲気になっています。本歌が別にあるのかオリジナルの図案なのかわかりません。

紗の生地というのは夏に着るための透ける生地として作られたわけですが、この作品を見ると、生地が透けることの良さはただ着心地の涼しさだけではないとわかります。空気が透ける生地は光も透けるわけで、それによる透明感が美しいのです。

この作品は、その透明感が最大限発揮されるような色に彩色されていて、その色が茶と金と群青の濃淡なんですね。紗を着るというのは自分が涼しいだけでなく、透明感の美しさを他人に見せることです。着物を作る側に立てば、透明感を引き出すような色と柄に染めなければならないということだと思います。
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[ 2014/02/20 ] 友禅 | TB(0) | CM(0)

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