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野口の紗の名古屋帯

第二千六百二十一回目の作品は、野口の紗の名古屋帯を紹介します。

水色地の紗の名古屋帯です。紗で水色というのは透明感があって涼しげです。模様がとても大きいです。これまで30年間小付けの柄が流行った時代だったので、そろそろ反動が来るのではないかと思い、当社では保険を掛けるつもりで大きい柄の比率を増やしています。

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いちばん上の写真はお太鼓、

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写真2番目は腹文、

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写真3番目と4番目はお太鼓の近接です。

朝顔を洒脱なタッチで描いた名古屋帯です。ただし、3番目と4番目の近接写真を見てわかるとおり、元の琳派の絵は洒脱に描かれていても友禅の工程が洒脱であるわけではありません。洒脱に見える線もじつはその線の輪郭を厳密に取るように糸目を置いています。

模様がお太鼓の長さよりかなり大きく上下にはみ出しています。はみ出した部分は着装してしまえば見えないのですから不合理ですが、最初からお太鼓の上下を限定しその範囲だけに絵を描こうとすると絵が縮こまってしまうから、はみ出した部分を無駄とは考えず自由に描いた方が良いという考えもあります。

この作品はおそらくそのような発想で描かれたものでしょうが、たしかにお太鼓の長さの中に絵がちゃんと収まり上下に無地部分があるよりも、絵が上下につながると思わせる状態で終わった方が絵全体がのびのび見えますね。ドガの競馬場の絵は馬や人物がキャンバスに中にちゃんと収まらず途中で切れていますが、それと同じ効果なんでしょうね。
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[ 2014/02/07 ] 友禅 | TB(0) | CM(0)

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