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倉部さんが制作した野口の付下げの細部

第四千百回目は、倉部さんが制作した野口の付下げの細部です。

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いちばん上の写真は、孔雀の近接です。鳥の胴は金糸の駒繍、雨覆も金糸の駒繍、風切羽根は一目置きに刺繡しているので菅繍のようですが、2方向から交わるような表現になっています。尾羽はまつい繍ですね。

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写真2番目は同じ箇所の裏側です。

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写真3番目は、孔雀のもっと近接です。胴の部分の金駒は面をびっしり埋める表現です。平面的ですが強い表現です。それに対し、雨覆は金駒ながら細い糸で動きのある表現です。風切羽根の刺繍の仕方も創作的ですが、雨覆の間に段差があるのを上手く表現しています。尾羽のまつい繍は、羽毛のヒラヒラ感を表現するのに成功しています。

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写真4番目は同じ箇所の裏側です。金駒の留め糸は朱色で、動物の温かみを感じます。

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写真5番目は、マエミの下の方にある更紗風の植物文の近接です。2つの花のうち1つは金駒、もう1つは菅繍です。菅繍は遠くにあるように見えるので、2つの花の前後関係が明確になり、絵に立体感が生じています。

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写真6番目は、植物文のさらに近接です。葉の表現は3種類です。近景を表す金駒、中景を表す平繡、遠景を表す菅繍で、3つの技法のおかげで絵が平面的にならないのです。
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[ 2018/05/08 ] 繍箔 | TB(0) | CM(0)

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