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野口の長襦袢「大桜」

第四千九十八回目は、野口の長襦袢「大桜」を紹介します。

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いちばん上の写真は、反物の幅を写真の幅として撮ったものです。反物の幅からはみ出すほど大きい桜の花を絞りらしき技法で表現した長襦袢です。

このようなはみ出す意匠についてですが、長襦袢というのは着物の下着として着るばあい、歩いていて着物の裾がわずかに翻った時と、袖の中が覗けて見える時にしか見えません。袖の中が覗けるときは生地の耳の部分しか見えません。そのため、反物の幅にちゃんと納まった模様は、外から見えるチャンスはないのです。そのためこのようなはみ出す模様が長襦袢の意匠の基本になるのです。

さて、この模様の技法ですが、本当に絞りでしょうか。それとも絞りに似せた型染でしょうか。そういう時は縫い締めの痕跡である針の穴を探します。

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写真2番目は近接です。模様の輪郭に針の穴があります。

IMG_31283.jpg
写真3番目はもっと近接です。模様に濃淡がある場合は、2度絞っているはずなので、針穴は2重にあるはず。ちょっと怪しいですね。後から針で穴をあけたのも。安い辻が花の訪問着にありがちです。訪問着でこういうのは嫌ですが、長襦袢ならご愛嬌ですね。デザインさえおしゃれならば。
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