FC2ブログ
2018 09123456789101112131415161718192021222324252627282930312018 11

倉部さんが制作した野口の付下げの帯合わせ

第四千九十二回目は、倉部さんが制作した野口の付下げの帯合わせです。

今日も袋帯を合わせてみます。

IMG_17082.jpg
いちばん上の写真は、龍村の袋帯「常磐間道」を合わせてみました。間道は、中世以来、中国から舶載された名物裂です。同じようなデザインでも、近世に南蛮船で舶載された木綿は縞ということになります。名物裂として伝世する間道はそれぞれ歴史的な名称がありますが、龍村が制作する間道の正統な名称の多くは高島屋が独占しています。そのため、高島屋以外で販売する龍村の間道は「常磐」のような無意味なネーミングがされています。

IMG_17062.jpg
写真2番目は、龍村の袋帯「異邦しま文」を合わせてみました。近世に東インド会社を通して舶載された名物裂「モール段文」に取材した帯です。モール糸は、芯糸に金の薄板を撚り付けた糸で、マハラジャしか使えないような高級品です。

日本の金糸は金箔を貼り付けた和紙を裁断して撚りつけるわけで、金を直に撚り付けるわけではありません。インドのモール糸ははるかに金の使用量が多いと思うのです。実物は東京国立博物館に行けばみられる見られるわけですが、触ってみないとわからないので、実際どうなっているのか、私もよくわからないんですよ。

IMG_17302.jpg
写真3番目は、帯屋捨松の袋帯「能衣装立涌に草花文」を合わせてみました。近世の唐織の能衣装に取材したもので、ほぼそのままの意匠で帯にしています。

IMG_17132.jpg
写真4番目は、かのう幸の袋帯「能花譜」を合わせてみました。近世の胴服に取材したものです。本科は胴の部分が雪笹で、袖の部分が菱文です。松は本歌にはありません。

IMG_17382.jpg
写真5番目は、帯屋捨松の袋帯「ヴィクトリア花文」を合わせてみました。タイトルからヴィクトリア時代の文様だとわかりますが、本歌は確認できません。

IMG_17172.jpg
写真6番目は、洛風林の袋帯「飾宝華文」を合わせてみました。一見、ユーラシア各地にみられる華文と同じくシンメトリーなのですが、よく見ると蝶がいてシンメトリーが崩れています。この蝶が創作なのか、あるいは本歌があるのかよくわからないんですよね。
スポンサーサイト
[ 2018/04/30 ] 帯合わせ | TB(0) | CM(0)

コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://shirokiyagofukuten.blog.fc2.com/tb.php/1733-08d190f8