野口の夏の着尺「菊」

第四千六十五回目は、野口の夏の着尺「菊」を紹介します。

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いちばん上の写真は、反物の幅を写真の幅として撮ったものです。暈しと型疋田を重ねることで、菊の花を表現してみます。よく見ると、花には萼や茎があり、花は裏側だとわかります。裏側から描くのは伝統的な意匠で、家紋でも裏梅がありますね。

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写真2番目は、花と葉が見えるように近接してみました。

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写真3番目は近接してみました。

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写真4番目は、生地を拡大してみました。生地は立絽ですが、紅梅織にもなっていました。

写真では一定間隔で太い糸が見えます。経緯とも、細い糸に対し一定間隔で太い糸が混じり、生地が体にぴったり付かず、途中に空気が流れるので涼しいという構造になっています。意味としては「勾配織」ですが、江戸時代の人は駄洒落が好きなので、「紅梅織」といったのです。なぜ江戸時代の人は駄洒落が好きかというと、近世以前の文章はかな文字が多く、江戸の人は思考もかなだったからです。
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