FC2ブログ
2018 07123456789101112131415161718192021222324252627282930312018 09

野口の夏の名古屋帯「桂離宮襖・波頭」

第四千五十八回目は、野口の夏の名古屋帯「桂離宮襖・波頭」を紹介します。

小千谷の夏の生地を使っています。

IMG_04642.jpg
いちばん上の写真はお太鼓です。抽象的といえるぐらい簡潔にデザインされた波頭2つですが、中は市松模様になっています。この市松模様は桂離宮の襖のデザインに取材したものです。興味のある方は、「桂離宮 襖」で画像検索してみてください。すぐ出てきます。

IMG_04672.jpg
写真2番目は腹文です。お太鼓のダイジェストですね。

IMG_04652.jpg
写真3番目はお太鼓の近接です。市松模様は、友禅と箔で出来ています。

IMG_25562.jpg
写真4番目は、同じ箇所の拡大です。紗の生地に対し箔を使うばあいは、生地の透き間を埋めるように合成樹脂の糊を使わないといけません。硬くなると手触りが良くないですが、グリセリンで調整するようですね。しかしグリセリンを使いすぎると夏にべたべたしてくるものです。その辺の調整が上手いものが良いですね。お買いになるときは、手触りを確認するのが良いと思います。

IMG_25512.jpg
写真5番目は、反物の端の生地の産地のロゴです。近年、野口は夏物用の生地として小千谷をよく使っています。

IMG_25532.jpg
写真6番目は、生地の拡大です。紗の部分と平織の部分があって、その形状の違いで模様を作っているので、生地の種類としては紋紗ですね。紋紗というのは具象的な模様を織り出すこともありますが、この生地は格子のようなパターンにしたものです。

紗というのは、経緯に強く撚った糸を使って、お互いが離れて絡むように織ったものです。平織部分は、経糸または緯糸について強く撚ってない糸を使っています。両者を組み合わせて模様のパターンにしているんですね。織物というのは、織りだけで模様を表現したものもあって不思議なものだと思いますが、数学の図形の問題を解くように考えると、どうやってできているかわかるものです。

IMG_25642.jpg
写真7番目は、実際に身に着けたところを再現してみました。この帯のお太鼓は、意匠化された波頭が2つ重なっていて、お太鼓にした場合どんな感じになるんだろう、という気がしますから、実際を再現してみました。下の波頭の下限をお太鼓の裾にすると、上の波頭の頂上がちょうどお太鼓のいちばん上ぐらいにきます。垂れの部分は無地です。
スポンサーサイト
[ 2018/03/27 ] 友禅 | TB(0) | CM(0)

コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://shirokiyagofukuten.blog.fc2.com/tb.php/1697-e3ec3b0d