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龍村の袋帯「照映森羅文」の細部

第四千五十四回目は、龍村の袋帯「照映森羅文」の細部です。

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いちばん上の写真は、お太鼓の近接です。

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写真2番目は、もっと近接です。

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写真3番目は拡大です。木の枝と葉を撮っています。幹は辛子色の光沢のある絹糸+細いポリエステルの撚り金糸から成っていて、葉は本金の平金糸から成っています。同じ木い色でも違う色なのは、色が違うからではなく素材も組織も違うからです。

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写真4番目は拡大です。木の幹も木の葉も金色ですが、違う金色です。それは本金の平金糸と、辛子色の光沢のある絹糸+細いポリの撚り金糸の違いでした。緑の絹糸は、木の縁の部分です。

葉の茂った樹木に日光が強く当たると、木の中心部分は白か金に光って見え、周囲だけ元の緑の色が残っているという光景になるものですが、それを金糸と絹糸を混ぜて織ることで表現しているんですね。それが「照映」のタイトルの意味だと思います。「照」があると照葉樹林、あるいは日本が照葉樹林帯にあることを連想しますが、樹形は杉みたいですね。

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写真5番目は拡大です。木の梢の赤い部分。金色に輝く木の幹は金糸ではなく、辛子色の光沢のある絹糸+細いポリの撚り金糸から成っています。幹に立体感を出すため焦げ茶色の絹糸も使ってあります。

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写真6番目は、裏側の耳の部分です。んですねえ。白く見える糸は本金引き箔の裏の和紙で、金色に見えるのはポリエステルの撚金糸です。

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写真7番目はラベルです。指定外繊維(紙)は金箔の裏の和紙ですから本金引き箔が使われていることが分かります。7%というのはかなり多いですね。%は重量比で和紙は軽いですから。

ポリエステル(金属糸風)5%は本金でない金糸、レーヨン3%はその芯糸ですから、これは細い撚り金糸で、本金引き箔と併用されていることが分かります。実際の拡大写真と符合します。

それと「照映森羅文(茶)」とあるので、色違いがあったんですねえ。
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[ 2018/03/23 ] 西陣・綴 | TB(0) | CM(0)

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