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龍村の袋帯「照映森羅文」

第四千五十三回目は、龍村の袋帯「照映森羅文」を紹介します。

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いちばん上の写真はお太鼓で、帯の幅を写真の幅として撮ってみました。模様の上下の端は写っていませんが、実際に帯として身に着ければ、その部分は表に出ないでしょう。

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写真2番目はお太鼓の模様の全てを撮ってみました。模様として完結するように上下の端まですっかり撮ってみました。全通や六通の帯は、身に着ければ見えなくなってしまうところにも織の手間とコストがかかっているわけですし、ユーザーはその分のお金も払っているわけです。同様に、お太鼓模様の帯も上下のはみ出る部分には模様は要らないですよね。

ではなぜあるのかというと、その理由は、いちばん上の写真と2番目の写真を比べてみるとわかってきます。自然の森の風景はおそらくどこまでも続いていくわけですが、帯の意匠としてはどこかで断ち切らないといけないわけです。しかし断ち切ってしまうと広大な自然ではなく箱庭のように見えて、絵が縮こまってしまうのです。そうならないために、見えないところまで模様を織るという少しの無駄が必要なんですね。

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写真3番目は、腹文を帯の幅を写真の幅として撮ってみました。身に着ける時は半分に折りますから、表に出るのはこの半分です。

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写真4番目は、腹文の模様の全てを撮ってみました。お太鼓のばあい模様の端は風景を途中で断ち切っていましたが、腹文では模様の端は風景がかすんで消えていくようにグラデーションにしています。実際に身に着けたとき、お太鼓の端は見えなくなりますが、腹文の端は見えるからですね。

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写真5番目は、帯の端のタイトルとロゴ部分を撮ってみました。龍村のリピーターなら、私が帯の端の写真を載せる理由を知っていますよね。そしてちょっと不器用な図案にも納得してくれると思います。こういう図案というのは菅楯彦由来でしょうか。
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[ 2018/03/22 ] 西陣・綴 | TB(0) | CM(2)

関西の日本画家

白木屋様のブログで菅盾彦の名前が出るとは思いませんでした。
関西方面ではよく見かける名前なのですが・・・。
菅盾彦は人物画が多いように思いましたが、こういった図案も描くのですね。
西陣では有名なのですか?弟子の生田花朝(女)も好きです。
あとは名古屋の森村宜稲や宣永は、さりげない小品が素敵ですよね。
大御所の軸は買えなくても、このあたりの方のは買えるので
季節感のある小品は少し持っています。(軸ですが)

帯の端・・・あの工場の手織りですね、笑。
[ 2018/03/23 07:47 ] [ 編集 ]

菅楯彦が結婚した時の仲人は龍村平蔵

初代の平蔵も菅楯彦も大阪ゆかりの人で、年齢も近くて仲が良く、菅楯彦が結婚するときの仲人は平蔵だったそうです。未完の代表作「天地逆旅」も下絵は菅楯彦なんですね。今見られるものとしては「鎌倉時代豊楽錦」がいちばんすごい作品ではないでしょうか。それと奈良絵みたいなかわいいタッチの絵、イラスト風のタッチの花鳥画などが菅楯彦で、今も袋帯として織られています。菅楯彦のばあい、西陣との関係はなく平蔵との個人的な関係だと思います。ほかに与謝野晶子も平蔵と仲が良かったみたいですね。
絵を買う時に、応挙とか大観とか買おうとして贋物をつかまされるより、この辺の画家を買う方が良いですよね。実際に絵も上手いですし、飾ってもお洒落だと思います。
[ 2018/03/23 15:36 ] [ 編集 ]

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